ビーガンが犬の代わりにキャベツで散歩を開始「キャベツは悩みや不安を受け止める」話題画像の真偽とは!?
このパフォーマンスは中国国内、東京やニューヨークなど世界各地の街中で行われ、2014年ごろに大きな注目を集めた。当時、Han Bing氏は米「The New York Times」や「The Wall Street Journal」といった大メディアにも取り上げられ、その意図について、「私はただのプレイヤーに過ぎず、意味を解釈するのは見た人々のやることです」と話している。キャベツを連れ歩くことに特に意味はなく、その光景を見た人に何かを感じて、考えてほしかっただけということだ。
ビーガンの奇行として紹介されていた画像は、元をたどれば2014年に中国で若者らを集めて行われたHan Bing氏のパフォーマンスである。この行動は当時、各種メディアにも取り上げられ、参加者は思い思いにキャベツと散歩する理由について回答していた。そしてその一部が、先に紹介した「キャベツを散歩させるビーガンたちのコメント」として紹介されていたのである。
キャベツの散歩という意味不明のパフォーマンスであるが、それはすでに社会への抵抗という意味合いを帯びている。中国では白いキャベツは幸運や富の象徴であるという。しかし、貧富の格差が広がる中国では、貧しい者は安いキャベツを食べるしかない一方、裕福な人々はレストランで豪勢な食事をし、食べ物を廃棄することを気にかけない。Han Bing氏のパフォーマンスに参加した若者たちの中には、キャベツに発展する中国を重ね、貧富の格差が広がる一方であることを批判するという意図が含まれていたのは間違いない。
キャベツの散歩を通して自由に考えることを伝えたいというHan Bing氏のパフォーマンスが、アメリカや日本でおおむね好評だったのに引き換え、天安門広場ではあまり長い間続けることができなかったというのは象徴的な話だろう。
なお、Han Bing氏はこの活動が有名になって以来、一人でのパフォーマンスを止めているそうだ。それはインターネット上で自分の行動をネタとして消費されたくなかったからだという。しかし、それが数年の後、「ビーガンの奇行」という形でネタとして消費されているのは皮肉としか言いようがない。
参考:「National File」「The New York Times」「The Wall Street Journal」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ビーガンが犬の代わりにキャベツで散歩を開始「キャベツは悩みや不安を受け止める」話題画像の真偽とは!?のページです。中国、アーティスト、散歩、ビーガン、キャベツなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで