海外の日本に対するイメージ「最悪」に! 感染源ばりの印象、深刻な張り紙、日本食レストランまで敬遠!
新型コロナウイルスこと「COVID19」の猛威はいま世界中にその影響を広げ、感染者数の少ない国でもスーパーマーケットから は中国産野菜が消えるなどの現象が見られる。
中国野菜の主な輸出先は06年ぐらいまでは日本が最大の輸出先国で、現在でもタマネギ、ニンジン、キャベツなどの8割以上が中国産といわれる。10年ほど前からは東南アジアが大幅に増加。マレ ーシアでもキャベツ、ブロッコリー、ニンジンなど中国産が主流。インドネシア、ベトナムも同様にかなりのシェアを占めている。以前はロシアやカザフスタンなどの旧ソ連諸国、北南米、中東諸国で も中国産をかなり見かけたが、こちらもあっという間に激減した。
野菜だけでなく、中国が大幅に進出していた通販業でも「中国からの送品」はキャンセルが続出し、ウイルスとは無縁な商品、 流通を通る類でも「メイド・イン・チャイナ」 というだけで敬遠されるようになっている。その過剰反応が他人事でなくなっているのは日本だ。
バンコクやクアラルンプールでは日本、中国、韓国の輸入食品を扱っている専門店が少なくないが、客足が激減して閉店するところが出た。筆者の友人であるマレーシア人の女性グループは3月下旬から日本に2週間の旅行予定で、 一部同行して案内するはずだったが、彼女たちは2月中旬の時点で航空会社に運賃の25%相当の高いキャンセル料を支払ってでも中 止した。旅行会社では「大人気だった日本の桜シーズンなのにキャンセルが続出している」という話が聞けた。みんな「コロナウイルスが怖い」というのが理由だ。
いま日本旅行をしても、うがいと手洗いを忘れなければ感染する確率は高くはないはずだが、クルーズ船の隔離ニュースや全国的なイベント自粛の話が世界に広まり、なお「日本は危ない」 との認識を止められないでいる。
クアラルンプールにある日本人在住者の多い住宅地モントキアラにあるコンドミニアムのロビーでは、「中国、香港、シンガポール、日本から帰国した人は2週間以上、自宅待機を」との張り紙が登場した。さらにコンドミニアム内のスポーツジム、プール、 テニスコート、カフェなど共有施設も「できるだけ使わないでほしい」とのお願いもあった。
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