米・タリバン和平合意は「3つの最悪の状況」を招く!ビンラディン、911…新型コロナの裏の国際情勢がやばい!

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Taliban: The Power of Militant Islam in Afghanistan and Beyond (English Edition) Kindle版

――軍事研究家・塩原逸郎が緊急寄稿!

 新型コロナウイルスで世界中がパニックに陥る中でも、国際情勢は大きく動いている。

 2020年2月29日、中東・カタールの首都ドーハにてアフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンと米国との和平合意がなされた。タリバンがアルカイダをはじめとするテロ組織と協力しないこと、並びにタリバンが和平合意を順守すれば、14ヶ月以内に米軍を含むNATO軍はアフガニスタンから完全撤収する事が、この合意の大きなポイントである。

 この合意が実現されれば、実に20年間に渡る米国のアフガニスタンでの戦争に終止符が打たれる事となる。

 果たしてこの合意の下、アフガニスタンに平和が訪れるのであろうか?

 筆者の答えは否だ。

 それどころか、アフガニスタンは更なる混迷へと突き進む事となろう。

1、アフガニスタン暫定政府VSタリバンの内戦激化

 まず、今回の合意でアフガニスタン暫定政府は米国から梯子を外された格好となる。タリバンと敵対関係にあり、かつ現在劣勢の暫定政府は今以上に力を失い、それに伴いタリバンの攻勢は更に強まる事となろう。内戦は激化し、アフガニスタン国内は更なる混乱を極める事となろう。米軍を含めたNATO軍が完全に撤退すれば、その傾向はより強まる。

2、和平合意の内容は守られない

 次に、前述した通り和平合意には「タリバンがアルカイダをはじめとするテロ組織と協力しないこと」が盛り込まれているが、これが順守される可能性は極めて低い。考えてもみて欲しい、タリバンは9.11後米国からの再三の要請にも応じず、アルカイダのトップであったビンラディンを引き渡さなかった組織である。タリバンとアルカイダ等国際テロ組織との関係は依然として強固なままだ。和平合意以後も、タリバンは秘密裏にアルカイダをはじめとする国際テロ組織との関係性を維持し続けるであろう。暫定政府との戦いにおいて、タリバンが各国から流入させた百戦錬磨のテロ戦闘員達を動員しても全く不思議では無い。それは、アフガン内戦の更なる激化を意味する。