【最新】バッタの大量発生、勢い増し「新たな大群」も確認される! アフリカでは猛毒の農薬ばら撒き…世界滅亡の恐れ
新型コロナウイルスのパンデミックで欧米諸国が緊急事態に陥る中、アフリカから中東にかけて大問題となっているのがサバクトビバッタの大発生である。アフリカの角と呼ばれる地域では繁殖によって新たな群れが形成されつつあるといい、これから春、夏の作付けシーズンに向けて警戒が高まっている。イスラエルのニュースサイト「The Times of Israel」(3月16日付)が報じた。
・Plague of locusts set to descend upon Middle East in time for Passover (The Times of Israel)
■アフリカの角でバッタ大発生中
国連食糧農業機関(FAO)の最新発表によると、アフリカの角と呼ばれる東部のエチオピア、ソマリア、ケニアでは現在バッタの繁殖が急速に進んでおり、「新たな群れ」が形成され始めているという。一つの群れには数百万匹のバッタが含まれ、1日におよそ35000人分の食料と同じくらいの量の植物を食べつくしてしまう。
現在、バッタの大発生はアフリカ東部、中東のサウジアラビア、イラン、そしてパキスタンまで広がっているが、今後春から夏にかけて被害はさらに拡大するとみられている。FAOの上級バッタ予報官キース・クレスマン氏によれば、「すべての侵入を発見し対応することは非常に難しい」といい、特に今年は新型コロナウイルスの流行に伴う移動制限によって適切な対策が取れない可能性もあるという。
これらの地域で前回大規模な蝗害が起きたのは1986~89年で、およそ30年ぶりの大災害に、アフリカや中東では食糧危機の懸念が高まっている。
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