伝説のパンクバンド 「ザ・スターリン」の同窓会ライブに潜入! 生豚のアタマが
伝説のパンクバンド 「ザ・スターリン」の同窓会ライブに潜入! 生豚のアタマが現れ…「臓物が飛んでくるのか!?」
それに続くcuntsは、5分ほどのステージで”暴発”していた。な、なんとザ・スターリンのアルバム『TRASH』に収録されている全20曲をカバーしてしまったのだ。一曲一曲聴いていると、「あ、これ『バキューム』だ」、「おお、『猟奇ハンター』だ!!」となる。でも、ショートカットするような形で演奏された理由は、まったく分からなかった(笑)。
ザ・ラビッツは、さすがの貫禄を見せつけていた。宮沢正一(Vo.)、タバタ・ミツル(G.)、ヒゴ・ヒロシ(B.)、イヌイ・ジュン(Ds.)という最強メンバーによる布陣は、文句のつけようもなかった。狂気と破壊、そしてドロドロとした性的な幻想が混ぜ合わさったような演奏に一部の観客は固まっていた。演奏した曲は、「Vegetable Life」や「ブタ子」、「キリストは馬小屋で生まれた」などだ。
面白かったのは、途中のMC。イヌイ・ジュンにその演奏を褒められた宮沢正一は、「うるせえ」、「うるせえ」を連発していた。余計なことには「関心がない」ようなのだ。宮沢正一/ザ・ラビッツは、ミチロウから「羊の皮をかぶった狼。うさぎの皮をかぶったドブネズミ」と称された存在として知られている。
ヴォーカリストに森川誠一郎を迎えたザ・スターリンXは、「廃魚」、「T-Legs」などを演奏。森川誠一郎は、Z.O.Aや血と雫というバンドでも活動しているミュージシャンだ。クールでカッコイイ。青を基調とした照明も彼のキャラに合っていた。さらには、ヒゴ・ヒロシのバンドであるChance Operationのナンバーも演奏された。
そして最後には、ザ・スターリン Yの登場となる。ヴォーカリストのお兄さんは、かなり若い。そして可愛い。パンクロッカー労働組合というバンドの村上豪だという。「ワルシャワの幻想」や「冷蔵庫」、「バキューム」などといった名曲が続く。正直言って興奮した。“あの頃”がフラッシュバックして来たのだ。客席側から拡声器を鳴らして登場したパンク歌手の泯比沙子は、エネルギッシュなパフォーマンスを披露した。すぐ目の前では、ベーシストのチヒロン様が躍動している。素足で登場したヴォーカリストのMai-kouもキレキレだった。会場のボルテージは、グングン上がっていく。
驚かされたのは、ドラムのイヌイ・ジュンがマイクを握って「ロマンチスト」と「GASS」を歌ってしまったことだ。80年代のザ・スターリンでは、一度も見たことのない光景だ。正直言って感動した。心の底から応援した!!
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2024.10.02 20:00心霊伝説のパンクバンド 「ザ・スターリン」の同窓会ライブに潜入! 生豚のアタマが現れ…「臓物が飛んでくるのか!?」のページです。ザ・スターリン、遠藤ミチロウ、イヌイ・ジュンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで