腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?

■腸内細菌と脳の関係

 GABA(γ-アミノ酪酸)、ノルエピネフリン、セロトニン、ドーパミン、アセチルコリンなどの脳に見られる多くの神経伝達物質と神経調節物質を生成する能力がバクテリアにあることがわかっている。バクテリアは腸と脳の間の双方向通信ネットワークである腸脳軸(gut-brain axis)を介して、これらの神経活性物質を脳に送ることができるのだ。腸と脳のコミュニケーションの確立された経路には、自律神経および腸神経系(ENS)、神経内分泌系、代謝系、および免疫系が含まれる。

 そして、この腸脳軸の機能障害と腸の健康の混乱は、不安、うつ病、自閉症スペクトラム障害、統合失調症、神経変性疾患などの精神疾患に関連している。特に現代社会では抗生物質の使用、薬物への依存、貧弱な食物と水質、人工防腐剤、グルテン、除草剤、ストレス、および感染症により、腸内細菌のバランスを崩すこと(腸内細菌症)は珍しくない。

腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?の画像3
画像は「Wikipedia」より

 乱れた腸内環境を改善し、特にメンタルの健康を増進させる微生物として注目されているのがこのサイコバイオティクスなのである。動物実験では、ビフィズス菌や乳酸菌などのサイコバイオティクスによって行動が変化することが示されている。

 アイルランドのコーク大学の神経科学者であるジョン・クライアン氏が発表した研究では、彼の研究室で生産された2種類のビフィズス菌が、抗うつ薬(エスシタロプラム)よりも、マウスの不安および抑うつ行動の治療に効果的であることが報告されている。

 現在までのところ、人間による研究には限りがあるが、マイクロバイオームと感情処理の関連性を示す証拠はあるという。ある研究では、健康な女性の治験ボランティアがプロバイオティクスを混合した発酵乳製品を4週間摂取する実験を行い、プロバイオティクスの消費が、感情と感覚の中枢処理を制御する領域の脳活動に影響を与えることが示されている。

 より多くの人間の臨床試験が必要とされているが、特定の細菌がポジティブな精神効果を生み出す一方、こうした効果を生み出さない他のバクテリアとの区分を明確にしていくことで、人を幸せにする技法としてのサイコバイオティクス研究がさらに深まることが期待されている。メンタルの不調を感じた時にはビフィズス菌の入った乳酸菌飲料を積極的に摂るなどして、まずは腸内環境を整えてみたいものだ。

腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?の画像4
画像は「Wikimedia Commons」より

※ 主なサイコバイオティクス食品:ケフィア(ケフィール)、ザワークラウト、キムチ、ヨーグルト、ヤクルト、納豆など。

参考:「Liminal」、ほか

文=仲田しんじ

仲田しんじの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル