腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?
気分の落ち込みに対処するにあたり、何もアルコールや薬物に頼らない解決策を人類は1万年以上も前から開発している。それは“サイコバイオティクス”だ。
■メンタルの健康に有効な“サイコバイオティクス”とは
地球上のほぼすべての文明で古来から“ニューロハッキング”の技法が編み出されている。ニューロハッキングとは、意図的に生理学的諸条件をアップグレードして心と精神に良い影響を与えるテクニックである。たとえば人体に良い影響を与える微生物であるプロバイオティクスの豊富な発酵食品の消費は1万年以上前にさかのぼる。
現在、人間の微生物叢という新たな研究分野では、腸内のマイクロバイオーム(細菌叢)が人間の脳の発達、行動、気分に重要な役割を果たす可能性があることが示されている。
科学者たちは「サイコバイオティクス」(phychobiotics)という用語を作り、プロバイオティクスの効能を説明しようとしている。特定のプロバイオティクスを適切な量で摂取するとメンタルの健康に有効に作用するのだ。これらの細菌は、不安とうつ病の治療薬として研究されており、ストレスを軽減し、全体的な気分を改善するのである。
ザワークラウト(キャベツの漬物)、キムチ、ヨーグルトを定期的に食べることで、不安を軽減し、我々の生活のストレスを軽減し、全体的な心の状態まで改善できるとなれば意外な指摘に聞こえるかもしれない。
プロバイオティクスが豊富な発酵食品や飲料は、世界各地の文明で古来より存在している。たとえば1万年前の新石器時代に果物や米、蜂蜜を用いた発酵飲料が飲まれていたことがわかっている。またヤギの乳を原料にした発酵乳飲料であるケフィア(ケフィール)の起源は、紀元前8000年頃の北コーカサス山脈にさかのぼるという。
古来から伝わる発酵食品の数々は、美味しさを向上させ、保存性を高め、多くの健康上のメリットをもたらすことが広く知られているのだが、これは主に腸内のマイクロバイオーム(細菌叢)が発酵食品によって良好な状態に保たれることで成し遂げられる。
そして現在、腸内のマイクロバイオームはメンタルの健康も左右するものであるということが科学的研究で報告されていて興味深い。
マイクロバイオームとは、宿主である我々と共生関係にある微生物の広大な生態を表す用語である。ある意味で我々人間はこれらのバクテリアと共に進化してきたともいえるのだ。
人間のゲノムの一部ではないものの、人間の生理現象の基本的な部分をコード化するために必要とされる遺伝子がマイクロバイオームにはあるとされている。つまり健康なマイクロバイオームは、ゲノムの延長のようなものであり、人体を構成する基本的な要素になっているのである。
人間の腸には約100兆のこれらの細菌が生息しており、我々自身の人体細胞数の10倍に及ぶ。そして腸内のマイクロバイオームが人間の脳の発達、行動、気分に影響を与える上で重要な役割を果たす可能性があることを示す研究が進み始めているのだ。
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2024.10.02 20:00心霊腸内細菌で気分をアゲアゲにする「サイコバイオティクス」を今こそ摂取! 古代の叡智「ニューロハッキング」超絶効果とは!?のページです。仲田しんじ、メンタルヘルス、マイクロバイオーム、サイコバイオティクス、発酵食品、腸内環境などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで