水星にも生物がいた!! 定説覆る最新研究で水星に地球外生命体がいる可能性が浮上!?
それはそれぞれの地形が形成された時期の食い違いにあるという。
36億年前の小惑星衝突の余波でカオス地形が形成されたとしてもおかしくはないのだが、その後もこの地形は変化を続けており、現在の地形になったのはおよそ18億年前であることが各種の観測データを分析したところ明らかになったのだ。つまりカオス地形はカロリス盆地よりもはるかに新しい地形なのである。

■地表直下の揮発性物質が蒸発した可能性
水を含む化学的カテゴリーである揮発性物質は、地球上でそうであるように、生命に不可欠なものである。とすれば水星にかつて生命が存在していた可能性も生まれてくるのだ。
研究チームは水星探査機「メッセンジャー」が2011年から2015年までの間に観測・収集したデータを詳しく分析したのだが、水星の地表には小さなクレーターのような多くの細かな地形が無傷で残っていることに気づいたという。水星全体を揺るがすほどの壊滅的な小惑星の衝突があったとすれば、このような惑星規模では些細な痕跡はなくなると考えたほうが自然であるというのだ。

こうした地表の状態を考慮すると、カオス地形の形成は小惑星衝突で引き起こされた地震というよりも、表面の下の揮発性物質によるものであると研究チームは示唆している。カオス地形に見られる標高の高低のギャップが明確な地形は、その直下にあった物質が揮発するなどして除去されたことで形成されたということだ。
さらに研究チームによれば、水星の地表直下の揮発性物質がマグマによってさらに加熱され、揮発性物質がガス状になり、銅を溶かす熱を帯びて昇華したと説明できるという。
そしてこれらの出来事は数十億年前に起こったことではあるが、カオス地形の中では現在も揮発性物質の揮発が進行中だとも研究チームは指摘している。水星の地表に探査機を送り込むことができれば、揮発性物質をサンプリングできる可能性は高く、研究がさらに前進することが見込まれている。
今後の研究の進展次第ではこれまで我々が抱いていた水星のイメージは大きく変わることになるのかもしれない。そしてかつて生命が存在していたとすれば、今後の水星探査に“地球外生命体”など思いがけない発見の可能性が開けてこないとも限らない。
参考:「Space.com」ほか
文=仲田しんじ
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