【事故物件】タダでも買い手がつかない幽霊屋敷!? 「死んだ曾祖母が住んでいる」不動産会社のヤバすぎる真実とは?

■“ゴースト物件詐欺”なのか?

 また、仲介する不動産会社の言い分はこうだ。

「誰でもいいからこの家をもらってほしい。タダです。そして、そのままどこかへ移築してもらえたらありがたい。リノベすれば住めますし」

 もちろん、この家の「歴史的価値」は保存され、更地になった敷地には新しく家を建てることができる。

 無料ならと欲しがる人も現れたが、移築に840万円かかると知ると立ち消えになるそうだ。近隣の同等物件なら半額で済むところだが、ローカルな悪評により業者が嫌がり、コストが上がってしまったという。

 と、ここまで書くと、意地悪な地元民による風評被害で家が売れなくなった悲劇のように見える。だが、真実は違う。ご近所さんの噂話を逆手に取り、あれこれ吹聴させては幽霊屋敷に仕立て上げる作戦のようだ。

 何のために?

「もったいないですね。こんな歴史的価値のある建造物を所有できるチャンスなんですよ。しかも、おばあちゃんの無害なゴーストも、もれなくついてくるのに」(ドーンさん)

【事故物件】タダでも買い手がつかない幽霊屋敷!? 「死んだ曾祖母が住んでいる」不動産会社のヤバすぎる真実とは?の画像3
画像は「Mirror」より

 古い家を敷地から撤去するのに解体費用を出し惜しみして、代わりに誰かに負担してほしいと言ってるように聞こえる。ぶっちゃけ、その場で解体して更地にしてほしいくらいだろう。だが、それだと無理があるので、ロマンティックなゴースト・ストーリーと「歴史的建造物」の移築をもっともらしく勧めているに違いない。タダであげるけど、移築費用はあなた持ちねと。

「しょうがないので、しばらくは私たちが所有するしかないんでしょうね。解体はしませんよ。移築しかないんです!」(ドーンさん)

 ぼやきつつも語気を強めるドーンさん。アメリカにもこんなシミッタレた人たちがいるのだ。タダほど高いものはない。ゴースト詐欺? に利用されたアデーレおばあちゃんがかわいそうになってきた。

参考:「Mirror」、ほか

文=佐藤Kay

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