【インタビュー】トランプ大統領がビル・ゲイツの陰謀を挫いた!? 武漢ウイルス研究所に群がった世界の専門家の闇!ケロッピー前田

ケロッピー「彼女は一貫してファウチを攻撃しているわけだけど、ひとつは、1980年代、エイズウイルス発見に関わる疑惑だよね。当時、アンソニー・ファウチの部下だったロバート・ギャロがエイズウイルス発見を発表して、そのおかげでファウチも現在の地位や名声を手に入れているわけだけど、その欺瞞はのちにあるジャーナリストに暴かれている。だから、08年、エイズウイルスの発見者としてノーベル賞を受賞したのはフランスのリュック・モンタニエで、ギャロはその対象から外されているんだ。もうひとつはバイドール法。この法律は国家や企業の研究費で行なった発見でも科学者や研究チームがその特許や権利を主張できるというものなんだけど、この法律ゆえに、ビル・ゲイツのような億万長者が巨額の出資をして、科学研究に口出しするようになったと」

――ワクチンを作れと(笑)

ケロッピー「そうそう。確かに、この法律は研究者にとっては嬉しいはずだけど、ミコヴィッツが指摘するのは、巨額の投資や報酬が科学データの改ざんや不完全なワクチンの臨床実験などを生んでいるというんだよ」

――ところで、さっき話に出たエイズウイルスの発見者でノーベル賞科学者のモンタニエさんが、新型コロナは人工ウイルスだと発言して大きな話題になりましたよね。

ケロッピー「ちょうど、トランプが武漢研究所からウイルスが流出したと言い始めたタイミングに、モンタニエがフランスのテレビ番組に出演して、人工ウイルス発言をしたんだよ。実は、武漢にウイルス研究所を作ったのはフランスなんだ。中国に騙されたところもあったかもしれないけど、P4(最も危険な病原体を扱う)研究施設を作ってしまった負い目もあって、フランスはこの問題について控え目な立場をとっていたから、なおさらモンタニエの爆弾発言が際立った感じがあった」

――モンタニエさん、トンデモおじさんという批判もありました。

ケロッピー「そうなんだよ。彼のドキュメンタリー『Water Memory』も観たけど、確かにちょっと怪しい感じはあるんだよね。そうは言っても、ちょっと共感する部分もあって、モンタニエはワクチンではない治療法を研究した結果、水の記憶とか、DNAのテレポーテーションといったものにハマっていちゃたかもしれないなと。ファウチやビル・ゲイツとは違う道を歩もうとすると、トンデモ呼ばわりされるちゃう領域に追いやられてしまうのかもしれないよね」

――モンタニエさん、然るべき立場の人ですから本当はもっといろいろ知っているでしょうね。

ケロッピー「多分、知りすぎてしまったところもあって、科学研究の主流からは外れていってしまったのかもしれないよね。さっき、フランスが研究所を作った話をしたけど、2014年からアメリカ政府が武漢研究所に研究費を提供することになるのは、ファウチが絡んでいると言われているんだ。その年にエボラが流行して、オバマが感染症対策に熱心になるわけだけど、当時に、アメリカ国内で危険なウイルス研究をすることを禁止するんだ。同様に、欧米圏ではそういう危険な研究ができなくなって、武漢ウイルス研究所が世界中の危険なバイオ研究の下請けを一手に引き受けることになっていくんだよ。だから、オーストラリアやカナダの研究所とも繋がりがあったわけじゃない」

――ウイルスの発生について、すべてが明らかになることってあるんですかね?

ケロッピー「実は中国政府が武漢ウイルス研究所にコレクションされていたウイルスを処分したというニュースが出ていて(「Business Insider」5月16日付)。本来なら、そのコレクションを使って、将来のパンデミックにも備えるはずだったのに、すべての証拠を隠滅ですよ。だから、もう誰にもわからないかも」

――うわ~、そんなことになっているんですね。これからどうするんですかね?

(つづく)

文=ケロッピー前田

1965年、東京都生まれ。千葉大学工学部卒、白夜書房(のちにコアマガジン)を経てフリーに。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『BURST』(白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。その活動は地上波の人気テレビ番組でも取り上げられ話題となる。著書に『クレイジートリップ』(三才ブックス)、『クレイジーカルチャー紀行』(KADOKAWA)、責任編集『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)など。新刊本『縄文時代にタトゥーはあったのか』(国書刊行会)絶賛発売中!

公式twitter:@keroppymaeda

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