人間と猿の思考パターンがそっくりだと新判明! 言語も理解、いよいよリアル「猿の惑星」時代到来か!
そして、人間の被験者だけでなく、サルも再帰的な構造に記号を並び替えることができてしまったのだ。サルも再帰性を理解するということは、彼らは人間のような音声言語こそ話すことができないが、独自の言語を発展させる潜在性は持っているということだろう。もしかしたら、言語的ではない方法で、世界をある程度は人間と同じように理解しているのかもしれない。
研究チームのスティーブン・ピアンタドシ氏も、「われわれは初めて、全ての人間に自然に与えられ、より低い程度ではあるものの人間ではない霊長類も持つ思考パターンに関する強力な経験的証拠を得ました」と、研究結果に満足している様子だ。
また、サルは再帰性の他にも人間の言語に見られる文法的特徴を学ぶことができるという先行研究もあるらしく、やはりサルの思考パターンや知性は人間と大きな違いはないようだ。つい先日、サルの脳に人間の遺伝子を組み込んで脳を成長させる実験が報じられたばかり。また、2019年には中国でアカゲザルに人間の脳の発達に関わる遺伝子を導入したところ、そのサルでは人間の脳に似た発達が観察された上、記憶能力の向上が見られたという。
いずれサルも独自の言語を獲得する日が来るかもしれない。今後の研究にますます注目していきたい。
参考:「Barkley News」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊人間と猿の思考パターンがそっくりだと新判明! 言語も理解、いよいよリアル「猿の惑星」時代到来か!のページです。猿、言語、言語学、再帰性、チネマ族などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで