幼児虐待若返りドラッグ「アドレノクロム」の裏に胎児臓器不正売買組織か? 陰謀論の真実を探る!
とはいえ、今ネット上で騒がれているようなアドレノクロムの存在は依然としてフィクションだとされている。その経緯を紐解くと、1954年に出版されたオルダス・ハクスリーのサイケデリック体験記『知覚の扉』で言及され、メスカリンと同じ効果があるとのではないかと書かれたことが最初だ。その後、1971年の小説『ラスベガスをやっつけろ(Fear and Loathing in Las Vegas)』でもその幻覚効果が取り上げられ、のちに映画化された際にもアドレノクロムは幻覚剤として描かれたが、同映画を監督したテリー・ギリアムは、アドレノクロムは原作者のハンター・S・トンプソンが創作したものであり、実在しないと映画のメイキング映像で語ったとされる。
映画『ラスベガスをやっつけろ』のアドレノクロム摂取シーン
ところが、2018年に「The Truth About Adrenochrome」(アドレノクロムの真実)というタイトルのYouTube動画が突如出現したのを皮切りに、SNSを中心にアドレノクロムが実在するという噂が流れるようになったのである。この時点からアドレノクロムは拷問された子供から抽出されるという話になっているが、まだ幻覚剤だとされていた。しかし、2020年に入るとアドレノクロムが若返り薬としてセレブに使用されているとするフェイスブックの投稿画像がネット上に広がるようになったようだ。Googleトレンドを見てみると、アドレノクロムの検索件数は今年の3月ごろから激増している。
以上のことから、アドレノクロムが子供の血液から作られる若返り薬だという話はフェイクだと多くの検証サイトが結論している。しかし、火のないところに煙は立たない。アドレノクロムの陰謀論がこれだけ広まるだけの火種がどこかにあったと考えることもできるだろう。今後もトカナではアドレノクロムの情報を追っていきたい。
参考:「CMP」、「Disclose.tv」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊幼児虐待若返りドラッグ「アドレノクロム」の裏に胎児臓器不正売買組織か? 陰謀論の真実を探る!のページです。陰謀論、臓器売買、アドレノクロム、プランド・ペアレントフッドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで