遺体をサイコロ状に解体…ボディを透明にした事件とアノ男の不気味な共通点! 埼玉愛犬家連続殺人の裏考察を事件ライターが暴露!
ボディーを透明にする殺人と、ボディーを残す殺人と、どちらが恐ろしいだろうか。
関根は熊谷で殺人を行うと、遺体を群馬県片品の中岡宅に運び、浴室で細かく解体し、粉になるまで燃やした骨は山林に遺棄し、肉は川に流した。夜に殺人を行い、翌朝までに作業を終えている。その後は、近くの温泉に浸かって寛いだりしているのだ。
八木の殺人工作は、長期に渡っている。Sさんとアナリエが婚姻届を出したのが、1990年12月。Sさんは「マネキン」にツケがあったので、八木の命令に従わざるを得なかった。日中は鉄工所で月100時間以上の残業をし、その後はパチンコ屋でバイト、それからスナックで朝まで眠ることもなく酒を飲み、そのまま仕事に行くという生活を強いられた。過労死させることを狙ったのだ。だが、Sさんは衰えも見せずにその生活を続けた。
業を煮やした八木は、アナリエを使ってSさんにトリカブトの入ったあんパンを食べさせ、殺害した。偽装結婚から5年後のことである。受け取る額が3億円であるから、保険会社に払っている保険料もそれなりの額のはずだ。Sさんが元気に生き続けていたら、それが膨らみ続けるだけになってしまう。八木は、さぞやきもきし続けたのではないだろうか。殺意を抱き続けた5年は、やはり長い。Mさんに対しては、アルコールと風邪薬を数ヶ月に渡って飲ませ続けて、殺害したとされている。
周囲の人間で青酸カリを扱っている者がいるかどうかを取材して回っていた毎日新聞の記者に、スナック「マネキン」での記者会見で八木は怒りをぶつけ殴打したことがあった。青酸カリは使っていなかったのだから、八木にとっては自信を持って記者を追求したというところだろうか。
八木やホステスたちが逮捕されたのは、2000年3月24日。偽装結婚を仕組んだとして、「公正証書原本不実記載」が容疑だった。ホステスたちが自供したことが有力証拠となり、八木らは殺人罪で起訴された。
ちなみに八木は無実を主張して、再審請求を行っている。確かに、トリカブトによって殺害できるのを知っているのに、2件目ではひたすら風邪薬を飲ませ続けていたというのは不自然でもある。だが八木の愛人と偽装結婚した男性が次々と死亡していったのは偶然だとは、納得しがたいものがある。
殺人様態はまるで違っているが、謎を多く残しているという点では埼玉愛犬家殺人事件と似ているかもしれない。
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