関西の「クセが強い」神社6選がやばい! 猫の乳首、キラキラ神社、歯の神様…村田らむが選出!
5.歯神社
露天神社からほど近くにある、小さな神社だ。鳥居、祠だけのシンプルな作りだ。
たまたま、見つけたのだが鳥居にかけられた名前を見てビックリした。
『歯神社』である。正式な社名は『綱敷天神社 末社 歯神社』だそうだ。
鹿をボリボリと丸かじりしている、歯をむき出しにした巨大な化け物を、なんとかこの祠に封じ込めた伝説がある……とか勝手に妄想してしまった。
実際には、数百年前、梅田一帯に大洪水が起きた時、御神体である巨石が水を歯止めして水没を防いだという出来事から来てるらしい。歯止めから『歯神社』になったそうだ。うーん、かなり無理を感じるけど仕方がない。
『歯神社』となったから、現在祀られている神様は、歯神大神だ。効能も『歯痛鎮静』『健歯護持』と、本末転倒して完全に歯がメインになっている。
今は誰でも歯医者に行って適切な治療を受けることができるけど、昔は虫歯になったらそのまま耐え続けなければならなかった。ずーっと歯が痛いのって、かなりの地獄の日々だ。虫歯が原因で死んでしまう人もいたそうだ。そんな時代には、歯神社は救いの神様だったんだろうなあと思う。
6.徳兵衛大明神
徳兵衛大明神も大阪駅、梅田駅から歩いて行ける距離にある神社だ。お初天神で情死した男と同名だが、関係ない。別の徳兵衛さんだ。昔は徳兵衛さんって名前、多かったんだろうか?
こちらも、歯神社と同じく鳥居と祠があるだけのシンプルな神社だが、建っている場所がかなり珍しい。
大阪駅前第2ビルの上に建っているのだ。なかなか見付からず、空を見上げると祠が見えた。おそるおそるビルに入ると、
『徳兵衛大明神 3F屋上・参拝順路』と書かれたプレートが貼ってあった。
指示の通り3階に登っていくと、高層ビル群を背景に祠がポツン建っていた。なかなか違和感があって、楽しい風景だ。
以前は第3ビルの前に建てられていたという。つまり、開発されても取り壊されず、残されたというわけだ。東京の、平将門の首塚のような感じである。
しかし徳兵衛って誰やねん? という話だ。
石碑に説明書きがあるので読んでみる。
要約すると、
「昔、曽根崎蜆川のほとりに古い祠があった。
そこに徳兵衛という人が移り住み、修行をはじめた。そのうちに霊験がしきりに起こって評判になって、参詣者がひっきりなしになった。そして『徳兵衛大明神』という神社を建てた」
というような話が伝わっているらしい。
うわ、くっそ怪しいなあ。
殺人して、結局ドラマ『トリック』の仲間由紀恵に見破られそうなキャラクターだ。
でも時代を超えて、現代のビルの屋上で大阪の街を見守っているのだから、ある意味本当に霊験があったと言えなくもないのかもしれなくもない。
100円でおみくじを引くことができたのでやってみた。おみくじは、梅酒を漬けるようなボトルに入っていた。
小吉だった。
ややガッカリしたまま、東京へ帰った。
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2024.10.02 20:00心霊関西の「クセが強い」神社6選がやばい! 猫の乳首、キラキラ神社、歯の神様…村田らむが選出!のページです。神社、村田らむ、関西などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで