【やはり】手書きで勉強した子どもの方が「はるかに頭が良くなる」と最新研究で確定! 脳活動に大差、デジタル学習で“脳力喪失”
■手書きで文字を書く能力を失うリスクがある
EUの19カ国を対象とした調査によると、ノルウェーの実態が深刻で、子どもと10代の若者がオンラインで最も多くの時間を過ごしていることが浮き彫りになっている。利用デバイスはスマートフォンが群を抜き、パソコンとタブレットがそれに続いている。
調査によると、9~16歳のノルウェーの子どもたちは、毎日ほぼ4時間をオンラインで過ごしており、2010年の2倍になっている。そして学校がデジタル学習にますます重点を置いていることでこの“スクリーンタイム”はさらに伸びる傾向にあるのだ。
ファン・デル・ミーア教授は、デジタル学習には多くの利点があることは認めているが、子どもたちには手書きのトレーニングが必要であり、教育当局のガイドラインが整備されるべきであると主張している。
「過去数年間の流れを考えると、今後1世代以上を経て手書きで文字を書く能力を失うリスクがあります。私たちの研究を含むこれまでの研究は、このことがデジタル活動の増加の非常に不幸な結果になることを示しています」(ファン・デル・ミーア教授)
教授によればノルウェーの一部の学校は完全にデジタル化されており、手書きのトレーニングを完全に省いているという。フィンランドの学校はノルウェーよりもさらにデジタル化されていて、手書きのトレーニングプログラムを提供している学校はほとんどないということだ。
一方で教育現場の一部の教師は、キーボードの効能を高く評価している。キーボードに習熟した子どもたちはより長いテキストをより早く書くことができ、それゆえに文章を書く意欲が高まっているというのである。
しかしそれでもファン・デル・ミーア教授は手で文字を書く作業を一定の期間体験することは重要であるという。細かい運動能力と感覚を制御する手書きによって、脳が頻繁に“学習モード”になるということだ。
「脳は何千年にもわたって進化してきました。行動を起こし、適切な行動をとることができるように進化しました。脳が可能な限り最良の方法で発達するためには、脳を最高の状態で使用する必要があります。本物の生活を送るために、私たちはすべての感覚を使い、外に出て、あらゆる種類の天気を体験し、他の人と出会う必要があります。挑戦しなければ、脳はその潜在能力を最大限に発揮できません。それは学業成績に影響を与える可能性があります」(ファン・デル・ミーア教授)
書道の文化が残る日本はまだ良いほうなのかもしれないが、北欧を中心に手書きの習慣が今後なくなっていく可能性があるというのも不気味な話だ。こういう話題に触れたことをきっかけに、常にペンとメモを持ち歩き意識的に手書きでメモを取る習慣を身につけてもよいかもしれない。
参考:「EurekAlert!」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【やはり】手書きで勉強した子どもの方が「はるかに頭が良くなる」と最新研究で確定! 脳活動に大差、デジタル学習で“脳力喪失”のページです。スマホ、仲田しんじ、学習、手書き、キーボード、タッチスクリーン、デジタルトランスフォーメーションなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで