健康的で清潔と信じられる食事しか摂れなくなる「オルトレキシア」病が増加! 健康志向に取り憑かれる病の実態!
■“きれい”なものしか食べたくない
拒食症は若い女性に多い疾患だが、オルトレキシアは性別や年齢に関係なく幅広く分布している。人口におけるオルトレキシアの割合を示す数字にはまだバラつきがあり、これまでにイタリア人の6.9%がオルトレキシアであるという研究もあれば、人口の1%未満であるという研究結果もある。
オルトレキシアの症状は拒食症の症状と似ているのだが、拒食症の若い女性と違って最初の動機はダイエットではないことがオルトレキシアの特徴であるという。「多くの場合、彼らは自分の体の見た目に非常に満足している」とミルズ氏は説明している。
NEDAによると、オルトレキシアと強迫性障害(OCD)とは重なる部分が多いという。OCDは特定のルーチンを強制的に繰り返したり、望ましくない考えを繰り返す障害である。たとえばOCDの人は細菌を恐れ、感染を避けるために執拗に掃除したり消毒するが、同様にオルトレキシアには、食物を可能な限り“きれい”なものにしようとする強迫行動が含まれるとミルズ氏は解説する。
「それは自分の行動の恐ろしい結果についての強迫的な思考法です」(ジェニファー・ミルズ氏)
ミルズ氏によると、オルトレキシアの治療法はまだ1つもない。しかし栄養失調を併発している場合には摂食障害に準じた治療が必要である。
しかしオルトレキシアは摂食障害よりも価値観や人生観が占める割合が大きく、当人からすれば治療が必要な疾患であるとはなかなか認め難いかもしれない。したがってオルトレキシアから回復後の人生を具体的に考えさせることが重要であるとミルズ氏は指摘する。
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2024.10.02 20:00心霊健康的で清潔と信じられる食事しか摂れなくなる「オルトレキシア」病が増加! 健康志向に取り憑かれる病の実態!のページです。ダイエット、仲田しんじ、拒食症、摂食障害、精神疾患、栄養失調、強迫性障害、オルトレキシアなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで