【衝撃】50人に1人は「魚のニオイがわからない」と判明! “バラの香り”に感じられ… 遺伝子に突然変異!(最新研究)
新型コロナ感染の症状の1つに嗅覚の喪失があるといわれている。しかしながらにおいを嗅ぎ分ける能力は人によってかなりのバラつきがあり、中には魚のにおいが感じられない人もいるという。人によっては、魚の生臭いにおいをかがせても“バラの香り”であると言い張るというのだから興味深い。
■魚のにおいが感じられない人々
勝手に銀行預金が引き出されてしまう被害がかなりの数に上っているなど油断も隙もない時代だけに、“うさん臭い”ことにはこれまで以上に敏感であらねばならない。面白いことに“うさん臭い”ことを英語圏文化では“魚臭い”と表現するのだが、厄介なことにこの世には魚臭さが感じられない人が少ないながらも一定数いることが最新の研究で報告されている。いったいどういうことなのか。
アイスランドのレイキャビクに拠点を置くバイオ医薬品会社「deCODE genetics」の研究チームが2020年10月に学術誌「Current Biology」で発表した研究は、アイスランド人9000人以上のゲノムを分析したうえで各種の“においテスト”を行い、嗅覚受容体の遺伝子と嗅覚能力の関係を探った興味深いものになっている。
においを感知するにあたり嗅覚受容体が使われているのだが、この嗅覚受容体は、人間のDNAに855個の遺伝子によってコード化されている。しかし実際に機能しているのは約400に過ぎないという。嗅覚受容体の遺伝子の半分以上が何の働きもしていないのだ。
なぜこれほどの数の嗅覚に関係する遺伝子が何もしていないのか謎なのだが、一方でにおいを嗅ぎ分ける能力にさまざまなバリエーションを生み出す要因にもなっている。
「私たちは、魚、甘草(リコリス)、シナモンのにおいを認識し、解釈することに影響を与える遺伝子配列変異体を発見しました」と研究チームの論文主筆で遺伝学者のローザ・ギスラドッティル氏は語る。
研究チームが行った実験では、9122人の実験参加者に対しペン型のデバイスから放出されるにおいを嗅いでもらい、その後にそのにおいが何に由来するものかを特定し、そのにおいの強さと心地よさを評価してもらった。テストで使用されたにおいには、魚、バナナ、シナモン、レモン、リコリス、ペパーミントなどが含まれていた。
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2024.10.02 20:00心霊【衝撃】50人に1人は「魚のニオイがわからない」と判明! “バラの香り”に感じられ… 遺伝子に突然変異!(最新研究)のページです。魚、DNA、遺伝子、嗅覚、仲田しんじ、ゲノム、匂い、変異、腐臭、香りなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで