サルがどんどん人間的に進化中だと判明! リアル「猿の惑星」か… もしも額に白い斑点があったら…(最新研究)
■額の白い斑点は親の教育指導を受けた“受講証明書”
研究チームはサルの額に白い斑点が現れる現象は、発達初期に全身を移動する幹細胞の一種である神経堤細胞(neural crest cell)によるものであると示唆している。
神経堤細胞の派生物の1つは色素沈着に寄与するメラノサイトであり、研究チームはより多くのボーカルトレーニングを経験するという単純な行為が、若いサルの発達中の体に影響を与える一種の自己家畜化条件として機能すると主張する。つまり額の白い斑点は、親からの教育指導を受けたことを示す“受講証明書”なのである。
神経堤細胞がこれらのプロセスにどのように関与しているのかについてはまだ調べることが多くあるのだが、研究チームは彼らのこの小規模な研究が、将来的に別の研究で再現されることを望んでいる。
しかしながら、もちろん生物種の自己家畜化はレアケースである。こうして種内の相互作用が自己家畜化とどのように関連しているかの実験的証拠が積み重ねられていくことは、今後のさらなる発見に拍車をかけるのに一役買うのは間違いない。
「神経堤細胞の潜在的な関与は、行動経験が家畜化に関連する形態学的表現型の出現にリンクできるメカニズムを提供します。これは次に、ヒト族が生存と生殖のために協力的なネットワークにますます依存するようになったことで、相関する表現型の選択が人類の進化にどのように作用したかについての新しい洞察を提供します」(研究論文より)
こうして現在進行形で進化を遂げているサルたちが行き着く先は『猿の惑星:創世記』(2011)の高知能チンパンジー、シーザーの登場であるとすればやや不気味でもあるのだが……。
参考:「Science Alert」、ほか
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