サルがどんどん人間的に進化中だと判明! リアル「猿の惑星」か… もしも額に白い斑点があったら…(最新研究)
研究チームは、コモンマーモセット(Callithrix jacchus)と呼ばれる“新世界ザル”を使った実験で、動物種の声の社会的行動と、個々の動物の身体的な家畜化特性との関連を示す最初のデータを特定できたことを示している。
コモンマーモセットは高度な社会的寛容性と親社会性を示し、交代で発声することによって互いにコミュニケーションを図っている。以前の研究でガザンファル教授の研究チームは、幼児のサルが両親からの指導(社会的強化)を通じて、人間の赤ちゃんが話すことを学ぶのと同じ方法でこれらの発声を学ぶことを突き止めた。つまり子は発声法を親から教わり学んでいるのである。
それは発声テクニックの習得だけにはとどまらず、こうして家畜化特性を持つコモンマーモセットの額には目立つ白い斑点ができることが分かってきたのだ。
そこで研究チームは、声の応答と、この身体的変化との間に関連性があるかどうかを確かめるための実験を行った。
3つの異なる家族の3組の双子の幼いサルを使った実験では、それぞれの幼児サルに「シミュレートされた親」から音声フィードバックが与えられた。この“親”は、子ザルが呼び出しに応答するように設計されたコンピュータプログラムである。
2カ月にわたって実施されたこれらのセッションでは、各ペアの双子の一方に、もう一方の10倍の音声フィードバックが与えられた。一方のサルは“親”からの社会化のための“学習量”が10倍に増やされたのだ。
実験と観察の結果、研究チームは親から授かった“学習量”が多いサルほど、頭の白い斑点が大きくなることを発見した。家畜化のマーカーは、より多くの学習時間を与えられることによって、より大きく、より早く成長したのだ。
「コモンマーモセットの発声頻度を変えると、毛皮の着色速度も変わります。それは魅力的で奇妙な実験結果です」(ガザンファル教授)
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2024.10.02 20:00心霊サルがどんどん人間的に進化中だと判明! リアル「猿の惑星」か… もしも額に白い斑点があったら…(最新研究)のページです。サル、進化、仲田しんじ、猿、チャールズ・ダーウィン、猿の惑星、自己家畜化、社会化、斑点などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで