「三島由紀夫はなぜ割腹自殺したのか?」昭和最大のミステリーに迫った映画監督がたどり着いた真実とは!? 関係者たちの衝撃暴露

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©2020映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」製作委員会

豊島監督「僕は1971年生まれです。僕が学生の頃とは、土台となっている文化的背景が違うので、話されているテーマとか使う用語も共有できてないので、見た時にはちんぷんかんぷんでした。これをこれから映画にするために、三島に詳しい人とか社会学者、『楯の会』や当時の全共闘の闘士とか、おっかない人たちにインタビューしなきゃいけないということで、まずいな、大変なものに手を出してしまったな、と怖かった。学生運動のことも政治活動のことも、自分よりも詳しい人たちが大勢いるわけです。なにかしら個人的な体験があれば、その実感だけは唯一のものだから自信を持って人に届けられるでしょうけど、そうではないので怖い仕事だなと思いましたね。世界に誇る文豪の三島ですけど、たいした読者でもなかったですから、どれだけ調べなきゃいけないのかと思いました。1年くらい前に声をかけて貰って、インタビューまでの半年間勉強しました。だけど、それでも、元東大全共闘の芥正彦さんにインタビューに行った時には、『その程度の勉強で来てんのか。三島がかわいそうだ』って怒られましたからね」

 豊島監督の努力の甲斐あって試行錯誤の末、本作は三島由紀夫や全共闘運動を知らない現代人が見ても、当時の学生たちの熱気や、異彩を放つ三島のオーラが伝わるアグレッシブな内容になっている。また、昭和最大のミステリーのひとつ「なぜ、三島由紀夫は自決したか?」という謎を解き明かすヒントも隠されているといえるだろう。

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監督:豊島圭介
音楽:遠藤浩二
ナレーター:東出昌大
出演:三島由紀夫、芥正彦、木村修、橋爪大三郎、篠原裕、宮澤章友、原昭弘、椎根和、清水寛、小川邦雄、平野啓一郎、内田樹、小熊英二、瀬戸内寂聴
配給:ギャガ
©2020映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」製作委員会
3月20日(金・祝)から全国公開
公式サイト:https://gaga.ne.jp/mishimatodai/

文=深笛義也

1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか?革命か?それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)、『罠: 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だった』(サイゾー)がある。ほか、著書はコチラ
Twitter:@giyagiyagiya

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