トランプ大統領、逆転の可能性と重要発言4つのポイント! ジュリアーニ、シドニー・パウエル、ドミニオン、不正投票【米大統領選観戦ガイド・ケロッピー前田】
トランプ勝利のシナリオについては、ジェームズ斉藤氏の明快な解説が出ているので、そちらも参照していただきたい。
デイリーメール(2020年11月23日付)の記事の中で、「トランプがホワイトハウスに留まるために起こり得るロードマップ」の9つのステップが解説されている。
12月8日が選挙人確定の期限だが、訴訟による認証の保留、トランプ大統領による認証の保留、また、州議会は選挙に異議がある場合に独自の選挙人を認定できるが、州知事にも同様の権限がある。ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの3州は、共和党の州議会と民主党の州知事となっているため、選挙人の確定が困難となる可能性もある。
1月6日、期日までに候補者の選挙人確定がともに270人を下回ると、1887年に作られた法律「選挙人算定法(Electoral Court Act)」により、下院での採決に委ねられる。この場合、ペンス副大統領が議長を務めるが、民主党側は議会をボイコットする選択もある。1月20日までに結論が出なければ、ペロシ下院議長が大統領になるが、共和党だけで採決してトランプ勝利を宣言することもあり得る。その場合、2人の大統領がそれぞれに立場を主張することになるが、ホワイトハウスに居座れるのは一人だけである。最終的には、最高裁が2人を調停するか、軍が誰が最高司令官であるかを決定することになるかもしれない。
1月20日までの道のりは長いが、下院での投票は各州一票で、共和党は27州を有しており、そのすべてがトランプに投票すれば、確実に勝利を収めることができるはずである。
とはいえ、トランプ勝利となるかは不透明な部分も多い。特に最近の展開はさらに慌ただしくなっている。そのなかでも最も重要な出来事が、11月19日のトランプ法務チームの公式記者会見であった。
団長ルディ・ジュリアーニが黒い白髪染めを頭から血のりのように垂らしながら熱弁する様子は「奇怪な記者会見(bizarre press conference)」と揶揄されたが、不正投票の手口や具体的な首謀者たちの名前が次々に飛び出す衝撃の内容であった。
さらに理路整然と語る女弁護士シドニー・パウエルの存在感が際立ったが、彼女はその後法務チームから離脱している。離脱の理由は、不正投票に絡んで政府関係者などを起訴する可能性もあるからという。
法務アドバイザーのジェンナ・エリスは強い口調で「私たちの目的は正しい選挙が行われること」であり、「これは冒頭陳述であって、その証拠は法廷で示すためのもの」であると強調している。
90分に渡る記者会見のポイントは大きく4つある。まず冒頭にまくし立てるように熱弁を振るったのは、ジュリアーニであった。
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2024.10.02 20:00心霊トランプ大統領、逆転の可能性と重要発言4つのポイント! ジュリアーニ、シドニー・パウエル、ドミニオン、不正投票【米大統領選観戦ガイド・ケロッピー前田】のページです。米国、新型コロナウイルスの時代、2020年米大統領選などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで