プレアデス星団は星6個なのに世界各国の神話で「7人姉妹」の謎
プレアデス星団は星6個なのに世界各国の神話で「7人姉妹」の矛盾! 同じ伝説が世界に散らばる謎が解決!
「7人姉妹」といわれている美人グループだが、よく見ると6人しかいない!? 1人はどこへ行ったというのか。そこには、10万年前にさかのぼって伝承されている最古の“神話”があるかもしれないという――。
■プレアデス星団「7人姉妹」が6人しかいない謎
空気の澄んだ冬は天体観測に最適な季節だが、冬の北の空には肉眼でも見える星の集団「プレアデス星団」がひときわ存在感を放っている。
世界中の多くの地域文化では、このプレアデス星団を「7人姉妹」と呼んでおり、そのストーリーもきわめて似通っている。しかしこのプレアデス星団を注意深く観測すると、メインの天体は6つしかないように見える。ではなぜ「7人姉妹」と呼ばれているのか。

ギリシャ神話では、プレアデス星団は巨人アトラスの7人の娘である。アトラスは天空を背負う任務を任されたため、娘たちを守ることができなかった。
無防備な姉妹が色恋好きなオリオンに襲われるのを防ぐために、ゼウスは彼女たちを星に変えた。しかしその後の物語によれば、娘たちの中の1人が人間と恋に落ち、姿を隠すようになったという。そのため現在、我々は6つの星しか見ることができないというのだ。
同様の話は、オーストラリアの先住民族、アボリジニのグループにも見られる。オーストラリアの多くのアボリジニ文化では、プレアデス星団は若い女の子のグループであり、しばしば神聖な女性の儀式や物語に関連付けられている。
プレアデス星団は、アボリジニの暦や天文学の要素としても重要であり、いくつかのグループにとって、夜明けに最初にプレアデス星団が上昇する日が冬の始まりであるとされている。
「7人姉妹」であるプレアデス星団の近くには、オーストラリアでは「片手鍋(the saucepan)」と呼ばれることが多いオリオン座がある。ギリシャ神話ではオリオン座は狩人であり、興味深いことにアボリジニの文化でも同じくオリオン座は狩人で、それは女性を好む好色な若い男性のグループをも意味している。
作家で人類学者のデイジー・ベイツ氏は、オーストラリア中部の人々がオリオン座は「女性を狙う狩人」で、特にプレアデス星団の女性をターゲットにしているのだと解説している。多くのアボリジニの話によると、オリオン座の色恋好きな男たちや少年たちが、7人の姉妹の尻を追いかけているのだという。そしてその結果、姉妹の1人が亡くなったか、隠れているか、誘拐されたか、あるいは若すぎて恋愛対象から外されたかしたため、6人しか見えなくなったということだ。

■10万年前の世界最古の“神話”なのか
同様の「失われた姉妹」の物語はアボリジニ以外にも、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、インドネシア、ネイティブアメリカンの文化で語り伝えられているという。多くの文化では、星団は7つの星を持っていると見なしているものの、通常は6つしか見えないことを認め、7つ目が見えない理由を説明するストーリーを持っているのだ。
そして前出のオーストラリアのアボリジニの物語がギリシャの物語ととても似ているのはなぜなのか。人類学者は当初、ヨーロッパ人がギリシャの物語をオーストラリアに持ち込んだのではないかと考えていた。オーストラリアでは、アボリジニの人々が自分たちの神話のためにそれを採用したというのである。
しかし時代考証をしてみると、アボリジニの話はヨーロッパ人との接触よりはるかに古くから存在していたことが浮き彫りになった。少なくとも5万年間、オーストラリア全域のアボリジニ文化は、世界の他の地域とほとんど接触がなかったのだ。では、なぜ彼らは同じ物語を共有しているのだろうか。
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