【重要】グレートリセット後、世界は「ロシア宇宙主義」に染まる!? 先進技術と宗教保守が融合、人類を滅亡から救う“異端哲学”徹底解説
■「イズボルスキークラブ」とは
今日でもロシア宇宙主義は、ソビエト後のロシアの国家的思想を模索するイデオロギーのインスピレーションの源としての役割を果たしている。ロシア宇宙主義の遺産は、2012年に創設された権力に近い保守的なシンクタンク「イズボルスキークラブ(Izborsky Club)」によって特に主張されている。
イズボルスキークラブは約50人の学者、ジャーナリスト、政治家、起業家、聖職者、元軍人をによって構成されている。イズボルスキークラブは大統領政権から提供された資金によって部分的にサポートされ、ロシアのための国家的イデオロギーを定義し構築することを目指している。
この点でクラブのメンバーは科学をイデオロギーの戦場と見なしており、西側陣営の進歩史観に反対する立場をとっており、これにトランスヒューマニズムも含まれている。
一部の西側のトランスヒューマニスト思想家は、フョードロフを不死を探求した予言者と扱っているのだが、イズボルスキークラブはそれを否定し、特にロシア宇宙主義の性格と、ロシア人の「歴史的使命」との密接な関係を主張している。機関紙「Izborsky Club」の2020年11月号は、宇宙主義とトランスヒューマニズムの間の対立する関係を示す特集をしている。
トランスヒューマニズムは進化的進歩主義の論理的相続人であり、機械との混成を通じて人間性の制約から個人を解放することを目的としている。対照的にロシア宇宙主義は、聖書の約束であるキリストの復活の文字通りの解釈によって導かれ、人類の精神化のための終末論的な探求として説明されているのだ。
ロシア宇宙主義は生物保守主義(bioconservative)や科学技術恐怖症(technophobia)とは一線を画し、先進技術と宗教的保守主義を融合させている。そしてこのイデオロギーは、ロシアの歴史のさまざまな遺産を結びつけることを可能にし、ロシア本土に根差す千年以上にわたる共通の継続的な歴史を結びつけるナショナリスティックな物語を生み出すのである。
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