75軒の遊郭と252人の遊女…元・遊郭建築が楽しめる旅館「橋本の香」が開業!タイムスリップする内装とは?

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 昭和の頃に建てられた建築物が次々と姿を消している。それは遊郭跡も例外ではなく、かつての妓楼(ぎろう)建築も年を重ねるごとに取り壊しが進んでいる。

 そうした中、妓楼建築を残そうとしている人がいる。京都府八幡市在住の政倉莉佳さん。驚くなかれ、政倉さんは、橋本遊郭跡に残されていた物件を購入し、旅館「橋本の香」を開業したのだ。そして、按摩店「漢方エステ 古民家サロン」も営んでいる。


「ここを買ったのは、不動屋さんから勧められたからです。前オーナーは、旦那さんが亡くなり、老人ホームに入ったので、使っていなかったそうです。16部屋あって、30人泊まれます。按摩(あんま)の方は中国人の従業員と旦那が担当しています。旦那はアメリカ人です。自分は中国の伝統的な民間療法である中医火療をやります。温かい蒸しタオルで体の悪い部分を覆って、その上から医療用アルコールをかけて点火させるものです。火療は一発で効きますよ。肩こりや腰痛に抜群です。中国にいた頃は青島に住んでいました。日本に来たのは33年ぐらい前ですね」 

 平日の取材だったにも関わらず、すでにたくさんのお客さんが来ていた。土日は予約や飛び込み客でいっぱいになる。以前、ここを訪れた人がSNSにアップしたことで一気に広まったそうだ。日本国内には、妓楼建築を宿泊可能な施設にしているところはいくつかあるが、旅館とマッサージを一緒にやっているところはここぐらいだろう。


 「橋本」という土地は、京と大阪を結ぶ京街道の道中に位置している“間の宿”で、淀川の向こうには、山崎という街がある。かつてこの街には、山崎に人を渡すための渡し船があり、交通の要所として賑わっていた。江戸時代に橋本遊郭が作られ、往時は、遊里としてとしての賑わいを見せていた。

 遊郭跡は、京阪本線「橋本駅」近くを流れる大谷川に沿うようにして並んでいる。いまも同駅前にあるのが、検番を兼ねていた歌舞練場だ。明治43年に京阪本線が開業すると、電車でやって来る客が増えた。昭和33年に売春防止法が施行される前には、75軒の遊郭が並び、252人の遊女がいた。


 橋本遊郭跡のある本通りを歩いていると、“タイムスリップ”してしまう。建物は外から見る限り保存状態も良好で、和洋折衷建築もチラホラ見られる。木造建築の木のぬくもりは、人にも優しい。かつての色街を偲ぶことができることから、観光客にも人気がある。

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