ライバルを“毒殺”して卵子を目指す「キラー精子」が発見される! 実は多種多様だった精子の性質、不妊治療に応用へ!
■男性の不妊症治療法の開発に役立つ可能性
卵子に“一番乗り”をする精子たちのレースは文字通りの生死を賭した競争である。このレースは精子たちにとってデスゲームなのだ。
この熾烈なレースにおいて、ライバルたちを死に追いやる“キラー精子”が存在するというのはなかなか穏やかではない話題なのだが、科学者たちはこの研究が男性の不妊症治療法の開発に役立つことを望んでいるという。
研究チームはまた、優れた精子と精子細胞を卵子に届ける「RAC1」と呼ばれる体内の重要なタンパク質との関連性を発見した。
細胞内のRAC1のレベルは適切である必要があり、高すぎるか低すぎると、精子細胞はまっすぐに進まない。RAC1のレベルが乱れると、いち早く卵子に到達するという彼らの望みとは裏腹に、内部のナビゲーションシステムが機能しなくなるのだ。
「精子の不妊化は男性の不妊症にとって大きな問題です。ヒトのサンプル中のこのタンパク質のレベルを調査することは、男性の不妊症の治療法の開発に役立つ可能性があります」(ベルンハルト・ヘルマン博士)
“キラー精子”ほどの頼もしい精子が増えれば確かに妊娠率は高まるのだろう。しかしお互いに殺し合いを続けた末に卵子にたどりつくまでに全滅、なんてことにも!?
参考:「Daily Star」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ライバルを“毒殺”して卵子を目指す「キラー精子」が発見される! 実は多種多様だった精子の性質、不妊治療に応用へ!のページです。妊娠、遺伝子、精子、仲田しんじ、不妊治療、受精、競争、ハプロタイプなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで