バイアグラで寿命が延びる? あっちもこっちも元気になる副作用が話題、心臓発作のリスクも減少!?

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画像は「Healthline」より

 もともと狭心症の治療薬として開発されたものだが、副作用である勃起不全の改善薬として世界中で一大センセーションを巻き起こした青い錠剤「バイアグラ」(ファイザー)。そのせいか卑猥なイメージを持たれてしまうこともしばしばだが、実は男性の寿命を延ばすという全然エッチじゃない副作用もあることが明らかになった。

 海外健康情報サイト「Healthline」(3月22日付)によると、スウェーデン・カロリンスカ研究所が、冠動脈疾患を患う男性がバイアグラを服用すると、長生きするだけでなく、新たに心臓発作を起こすリスクが減少することを突き止めたという。同研究は学術誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された。

 冠動脈疾患とは、心臓に血液を供給する動脈に発生する閉塞であり、動脈が狭くなると心臓への血液供給が少なくなり、患者は特に労作時に症状を感じるようになる。冠動脈が突然閉塞し、心筋に損傷を与えると心臓発作となる。

 今回、研究者は冠動脈疾患を患う被験者群を対象に、ED治療薬として使用されているアルプロスタジルとPDE5阻害剤を服用した16,500人を調査した。アルプロスタジルは陰茎に局所的に注射するか、座薬として服用され、血管を拡張することで勃起を促進する。一方、PDE5阻害剤にはバイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)が含まれ、錠剤として口から服用される。これらはPDE5という酵素を阻害することで、血流を増加させ、勃起を促進する。

画像は「getty images」より

 その結果、PDE5阻害剤を投与された男性は、アルプロスタジルを投与された患者に比べて、より長生きしただけでなく、新たな心臓発作、心不全、バルーン拡張手術、バイパス手術などのリスクが低いことが示された。また、保護効果は用量依存的であり、PDE5阻害剤の投与回数が多いほど、さらにリスクが低くなっていたという。

 しかし、今回の研究はバイアグラの服用と死亡率の相関関係を示してはいるが、観察研究であるため、その具体的な因果関係やメカニズムは解明されていない。ただ、ニューヨークのロングアイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズの臨床心臓病学ディレクターであるMichael Goyfman博士によると、「高血圧は心血管疾患の危険因子であるため、PDE5阻害剤を投与された患者は、血圧が低い、もしくはより良くコントロールされていた可能性が理論的にある」という。

 医学的応用のためにはランダム化比較試験などを通してその効果が完全に実証される必要があるが、とりあえず今のところは有望な候補と言えるだろう。近い将来、バイアグラを服用してあっちもこっちも元気な男性が増えるかもしれない。

参考:「Healthline」、ほか

編集部

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