バリバリの浄土真宗なのに超パンクな寺「専念寺」、伝説のパンクバンド 「ザ・スターリン」遠藤ミチロウ追悼ライブを開催
バリバリの浄土真宗なのに思いっきりパンクな寺がある。福井県あわら市の専念寺。
昨年4月25日、この寺で『お経とライブ! 糞爆一周忌スペシャル』というライブが開かれた。ザ・スターリンのボーカリストだった遠藤ミチロウの一周忌に合わせたライブだ。
出演したのは、ザ・スターリンのオリジナルメンバーであるイヌイ・ジュンと宮沢正一。宮沢は、伝説のミュージシャンでザ・ラビッツ解散から沈黙を破って復活した。演奏されたのは、新曲『南無阿弥陀』、『カノン』、『ベジタブル・ライフ』など計10曲。
「お寺でパンクロック系のライブ」というのはなかなかお目にかかれない。無観客の中でも本堂にはピリッとした空気が流れていた。遠藤ミチロウの一周忌。ひとりひとりに深い想いがある。以前、ザ・スターリンを撮っていたことのある筆者も服装には気を遣った。
1980年に結成されたザ・スターリンは、その破天荒なライヴ・パフォーマンスや言動で世間のド肝を抜いたことで知られているバンドだ。遠藤ミチロウは、観客に向かって豚のアタマやその臓物、ゴミなどを投げつけた。女性客にフェラチオをさせたこともあった。
住職の竹内善友さんは遠藤ミチロウと親交があり、生前にも専念寺で4回演奏を行っている。トークショーを含めたこの日の模様は、いぬん堂のYouTubeチャンネルで緊急生配信された。半年くらい前から準備をしてきた竹内さんに話を聞いた。
「自分は昔のスターリンを知りません。1972年生まれなんですよ。一番最初は、ブルーハーツから入りました。僕らの世代はそういう感じですよね。でも、なんやかんや言って、スターリンが一番好きなんですよ。お寺でライブをやってもらいたいと思って、ミチロウさんに声をかけたのは、90年代になってからのことです。25年前と26年前に1回ずつ来てもらいました。その後、ちょっと開いていますけど、また2回来てもらいました。お寺で見るライブってあまりないでしょ。ライブが終わってから、本堂に机並べてどんちゃん騒ぎしましたよ。みんな飲むから(笑)」(専念寺住職 竹内善友さん)
今年4月25日には、同じく専念寺で、THE STALIN Y (イヌイジュン(ds)+スーザン(vo)+ 田畑満(g)+横山玲(b))による三回忌ライブが行われた。タイトルは、『GO TO STALIN オレもオマエも非国民 糞爆三回忌』だ。
このライブの模様は今もツイキャスの録画映像を見ることができる。興味のある読者はぜひチケットを購入してみて欲しい。
ツイキャス:https://twitcasting.tv/inundow/shopcart/68387
いぬん堂:http://inundow.shop-pro.jp/?pid=153537944
『お経とライブ! 糞爆一周忌スペシャル』
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2024.10.02 20:00心霊バリバリの浄土真宗なのに超パンクな寺「専念寺」、伝説のパンクバンド 「ザ・スターリン」遠藤ミチロウ追悼ライブを開催のページです。ザ・スターリン、遠藤ミチロウ、イヌイ・ジュン、専念寺などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで