松本人志が放った技アリの一言! お笑いコンプラ時代を評論家が語る
『ダウンタウンDX』に「ぼる塾」が出演した際、松本人志が放った一言が技アリすぎる! お笑いコンプラ時代を評論家が語る!
お笑い評論家のラリー遠田の新刊『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)が発売された。この本では、第一世代から第七世代まで芸人を7つの世代に分けて、その歴史を振り返っている。
本の発売を記念して、著者であるラリー遠田とサイキック芸人のキックの特別対談が行われた。最終回となる第4回では、今後のお笑い界の動向について語り合った。

ラリー:容姿ネタの話で言うと、ぼる塾がいま人気があるじゃないですか。ぼる塾のあんりさんはツッコミが面白いから、それを引き出すために見た目をイジられるようなことがあるんですけど、やっぱり今の時代って直接はイジれないから、いかに間接的にイジるかみたいな勝負になっていて。
『ダウンタウンDX』にぼる塾が出たとき、あんりさんが真珠のネックレスしていたんですよね。松本(人志)さんがそれを見つけて「お前、それはもうトラップやん」って言っていて。
キック:ああ、すごいなあ! その表現がよくできますね。
ラリー:「豚に真珠」を連想させるために、「豚」という単語を使わずに「トラップ」という言い方をしていたんです。『ロンドンハーツ』でも有吉(弘行)さんが、あんりさんに対して「あんりちゃん、かわいいねえ。甘辛いタレでグツグツに煮込んでもいい?」と言って、あんりさんが「豚の角煮じゃねえかよ」と返していました。
キック:いかに直接言わないかというゲームになってますよね。
ラリー:そう、ルールが変わるだけだから、面白い人はそのルールの中で工夫して面白いことを言えるんですよね。キングコングの西野(亮廣)さんもトークライブで「自分はひな壇には出ないと言ったけど、ひな壇に出ている芸人のことは尊敬している」と言っていて。今のテレビのガチガチに縛りがある中で、それでも面白いことを言うのがすごい、と。だから、締め付けが厳しい時代だからこそ、そこをかいくぐって面白いことができる人の技術が際立ちますよね。
今のお笑いの話で言うと、新型コロナの影響でお笑いライブの配信が盛り上がっていますよね。多くのライブが配信で見られるようになって、今までお笑いライブに来ていなかった人が見るようになって、裾野が広がっているんです。
マヂカルラブリーが主催したライブの配信チケットは1万7000枚も売れたんです。これってすごい数字じゃないですか。武道館を満員にするよりも多い。お笑いライブって箱が狭いから客数に限界があったんです。配信は上限がないから、そういうことが可能になるんですよね。キックさんはこの新時代をどう戦っていくつもりですか?
キック:もう僕は「壊れた時計は1日2回同じ時間を指す」という、あの理論ですね。
ラリー:なるほど。
キック:勝手に向こうからパチッと来るときがあるんですよ。
ラリー:だから、それまでは同じことをやり続けるということですね。
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