【追悼・立花隆】薬を使わず“体外離脱”する方法を科学者が発見! 青と黄色の光を交互に… 最新脳研究がヤバすぎる!

*謹んで立花隆さんのご冥福をお祈り申し上げます。(2021年6月23日 TOCANA編集部)*

 将来、安全な体外離脱体験が可能になるかもしれない。最新の研究ではドラッグやアルコールの力を借りることなく、体外離脱(自己意識の解離状態)できるメカニズムが解き明かされてきているのだ。

■“体外離脱”時のマウスの脳活動を分析

 自分の身体の重心を常に感じて動きをコントロールできているという感覚は、自分の身体が自分のものであり、自分が自分である“自己同一性”の大きな部分を占めている。

 しかしながら、心的外傷後ストレス(PTSD)やてんかんなどの他の神経精神疾患に苦しんでいる何百万人もの人々にとっては、この自己感覚が満足に得られず、意識や身体イメージなどが分断されていると感じる解離性障害を発症しているケースがある。

 これらの解離状態はしばしば“体外離脱”と表現され、それ自体は本質的に有害ではないものの、非常に混乱した状態となり、生活の質に影響を与える可能性がある。そしてこれらの解離状態がどのようにして起こるのか、なぜ起こるのかについて科学者もよくわかっていないのが現状だ。

 しかし今年9月に「Nature」に掲載される予定の新しい研究は、高度な脳スキャン技術を用いてこれまで以上にそのメカニズムの解明に近づいている可能性が高い。この新しい知見は、PTSDやてんかんに対象を絞った治療法の開発につながり得るのである。

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「Big Think」の記事より

 科学者たちは、脳のどの部分で解離状態を引き起こすのかをまだ正確には突き止めてはいないのだが、ケタミンなどの特定の薬物が解離状態を引き起こす可能性があることは知られていた。そこで研究者たちはまずマウスにケタミンを投与してその脳活動を詳しく調べたのだ。

 さらにケタミンが実際に独特の脳の状態を引き起こしているかどうかを判断するために、研究者はマウスにさまざまな鎮静剤または幻覚剤のサンプルを投与して脳活動をモニターした。

 薬物を投与されたこれらのマウスの脳活動は、脳梁膨大後部皮質(retrosplenial cortex)と呼ばれる脳の一部で電気的振動を示した。ここは記憶やナビゲーションを司る脳の領域である。重要なのは、これらの電気的振動が、LSDなどの他の種類の薬で起こらなかったことだ。

 さらに詳しくモニターしてみると、これらの低周波振動が脳梁膨大後部皮質のごく一部に限定されていることが確認できた。ケタミンのように脳の広い範囲で活動を引き起こす薬物では、これほど集中した領域でこのような活動が見られるというのは予想外のことであった。

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画像は「Unsplash」より

■脳への刺激で“体外離脱”体験を誘発

 これらの特定の脳パターンと解離状態が実際に関連しているかどうかを確認するために、研究者たちはケタミンを投与していないマウスに神経刺激を与え、この反応を誘発しようと試みた。

 これらの非薬物マウスを使って科学者たちは、脳梁膨大後部皮質の2つのタンパク質を光に敏感になるように改変し、刺激として青色と黄色の光を交互に浴びせた。これらの光にさらされるとマウスはケタミンを投与されたときと同じように刺激に対する反応が鈍くなったのだ。

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