【衝撃】中国がオスねずみを出産させることに成功 トランスジェンダー女性に子宮を移植する可能性を探る研究の一環というが…倫理的問題も
中国の研究者がオスのラットに出産させることに成功した。
英紙「Daily Mail」(6月17日付)によると、上海の海軍医科大学の科学者は、オスのラットとメスのラットを結合し、オスに移植した子宮に胚を入れることで、オスのラットが妊娠し、帝王切開により出産できることを実験で示したという。トランスジェンダー女性に子宮を移植する可能性を探る研究の一環として行われたものと見られている。
しかし、その手法は世界から「下劣」と非難されている。オスとメスの結合は血液を共有し、妊娠を可能にさせるために行われたが、この「フランケンサイエンス」には倫理的な問題があると指摘されているのだ。動物の権利団体「PETA」の上級科学ポリシーアドバイザーであるエミリー・マキヴァー氏は、「身体切除と数週間という長期にわたる苦痛に耐えさせられた繊細な2匹のラットを外科的に結合させることは非倫理的であり、フランケンサイエンスの領域である」と辛辣に批判している。
実験では結合させられたオスとメスの両者が妊娠させられ、オスに妊娠中のメスの血液が流れ込むようにされた。46組のラットのうち、メスには562個、オスには280個の胚が移植され、メスの子宮内で正常に発育した胚は169個(30%)であったのに対し、オスの子宮内で正常に発育したのは27個(9%)だった。
オスが出産したラットで順調に成長したのはわずか10匹であり、異常死したり、1日と生きることができなかった個体も多かったという。
とても人間で再現できるような研究ではないし、動物実験も残酷だ。こんな研究は継続されてはいけない。これだけの苦しみを動物に与えておいて、得られる結果は非常に小さい。また、諸悪の根源である生殖のための技術を、動物たちの不要な苦しみから生み出すというのは二重に罪深い。
参考:「Daily Mail」、ほか
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