中国政府が「リンゴ日報」廃刊させて“本当に隠したかったこと”とは!? 日本にも影響…言論弾圧の裏にある“もう一つの超重大案件”

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イメージ画像:「Getty Images」

「今この問題の真実を暴かれると怖いから、マスコミ規制を強めているんだろう。リンゴ日報の記者と内通していた中国本土の記者が、原発事故を密かに取材していたところだったらしい」(某中国人ネットユーザー)

 中国政府当局の規制の及ばない国外コミュニティサイトでは、先ごろ起きた中国・台山原発での事故を隠ぺいするために香港規制を強めたという話が飛び交っている。同原発についてフランスが放射線量の上昇を指摘した当初、中国政府はそれを否定していたが、後に隠しきれなくなって燃料棒破損で放射性物質の濃度が上昇したと発表したものだ。

 台山原発は国有企業の最大手、中国広核集団がフランス電力との提携で運営する世界最大級の原子力発電所だ。当局は運転停止となる事態を避けるため、周辺区域の放射線量の上限基準を引き上げてごまかしていた。中国側の発表では6万本以上ある燃料棒うち5本が破損したというが、ネットには「絶対にウソだ。いつも政府は自分たちのミスを20分の1以下で発表するから」とか「国連の国際原子力機関も、新型コロナでのWHO同様、(中国に)買収されている」との声がある。

 そして、台山原発といえばマカオから60キロ、香港から130キロとかなり近いことから「リンゴ日報が生きていれば、間違いなく、この事故について政府の隠ぺい疑惑をやっていたはず」との見方も根強い。

 なにしろ新華社通信、人民日報など大手メディアは事故自体を報道していなかったほど中国政府の子飼い。新型コロナウイルスのパンデミックでも、中国政府の隠ぺい姿勢は酷かったが、リンゴ日報の廃刊は、これから中国のウソだらけの“大本営発表”が100%になってしまうという話で、ネットコミュニティでは中国人が「もう政府の言うことは時間や天気も信じられない」とジョークを飛ばしている。

「日付以外は全て誤報」なんてジョークがあった東京スポーツの信頼度より、ずっと低い中国メディア。過去に大気圏核爆発実験から偏西風で日本に放射能を降らせたこともあるだけに、その情報統制は世界にとっても由々しき問題だ。

文=片岡亮

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