【地震警告】秋冬に「南海トラフ → 首都直下 → 富士山噴火」の“悪夢の3連動”で日本滅亡か!? マジで“あり得る”事実がデータで発覚!
まず、この2つの地震が過去の“何月”に起きていたかを調べて、発生パターンに季節性があるかどうか調べる。南海トラフについては、以前の記事で書いているが、記録が残っている南海トラフ巨大地震は、すべて7月~翌2月にかけて起きているという発生時期の偏りが見られる。特に14回中5回は12月に起きており、理由は不明だが偶然とは思えない季節性があるようだ。
次に、南関東直下地震はどうかというと、9世紀以降に起きたM7.0以上の地震(19回)の発生日を月別に集計すると、グラフの通りとなる。これを見ると、9・10・11月がそれぞれ3回と最も多い。つまり、秋頃に起きることが多いということがわかるが、これもその理由はわからない。
■黒潮大蛇行
他に南海トラフについては、これまでの筆者の研究から、黒潮が西日本の南岸を大きく蛇行する「黒潮大蛇行」が発生している間は、巨大地震の発生が「抑制」される傾向がある。この法則性を筆者より早く発見していた元気象庁・岡田正実氏によると、黒潮大蛇行の発生中は潮位が高くなり、そのため海水の重みで大地震の発生が抑制されるのではないかという。
ただし、その仮説を採用すると、黒潮大蛇行の有無で大地震発生を推定できるのは、基本的には震源が海底である場合となる。そのため、南海トラフでは問題ないが、首都直下地震では震源が内陸か海溝型かによって事情が変わってくる。筆者はこれまでの研究から、南関東あたりの内陸でも黒潮大蛇行の影響で地震が抑制される可能性があると考えている。下記の図の「B:黒潮域」で黄緑色に塗っている部分は、黒潮の非大蛇行期(直進期)にM7.0以上の地震が多く起きる傾向があるが、どうやら南関東の内陸あたりでも、黒潮の直進期の方が大地震が多く起きているようなのだ。
そのため、首都直下地震も黒潮大蛇行が消滅したときの方が発生の可能性が高まるといえるかもしれないが、まだ確言はできない段階のため、その可能性がある位にとどめておきたい。
■黒潮大蛇行はまだ続く
次に、現在の黒潮大蛇行が今後どうなるかだが、JAMSTEC(海洋研究開発機構)がYouTubeで公開している最新の長期予測では、黒潮大蛇行は2017年夏に発生して以来4年間続いており、少なくとも今年の10月上旬までは続く予測となっている。
黒潮と南海トラフ巨大地震の発生に関係があるとすれば、黒潮大蛇行が長く続いてくれた方が、少なくとも南海トラフ巨大地震の発生は抑制されるから、われわれにとって良いことだと思われるだろう。だが、じつは筆者が懸念していることがあるのだ。それは、黒潮大蛇行が長く続くほど、南海トラフでは大地震の発生が抑制され、その分ひずみが多く溜まっていくのではないかということだ。そのことを確かめるため、過去に黒潮大蛇行が長く続いた後に大地震が起きた2つの例を見てみる。
◎例1
【大蛇行】1917年2月~1922年3月頃(約5年1カ月間)
【南関東】1922年04月26日:神奈川県東部地震、M6.8
【南関東】1923年09月01日:関東地震、M7.9、死者・不明者10万5,385人
◎例2
【大蛇行】1934年3月1日~1944年前半(約11年間)
【南海】1944年12月7日:昭和東南海地震、M7.9
まず例1では、5年間ほど続いた黒潮大蛇行が終了した翌月、神奈川県でM6.8の地震が起き、さらに4カ月後に関東地震(関東大震災)が起きた。例2では、11年間も続いた大蛇行が終了して約半年後に昭和東南海地震が発生した。
やはり、黒潮大蛇行がこのまま長期化すると、それだけ次に来る地震が巨大化する可能性を考えておかなければならない。大地震が抑えられている、とあまり喜んでいられないのだ。もしくは、仮に(今年を含め)黒潮大蛇行が晩秋頃に終了したとすれば、過去に南海トラフ巨大地震が最も多く起きている12月が要注意であり、翌2月までは気が抜けないということになるだろう。
参考:「週刊ポスト」、「政府・地震調査研究推進本部」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【地震警告】秋冬に「南海トラフ → 首都直下 → 富士山噴火」の“悪夢の3連動”で日本滅亡か!? マジで“あり得る”事実がデータで発覚!のページです。富士山噴火、災害、江戸時代、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、黒潮大蛇行などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで