報じられない「タリバンによるアフガニスタン制圧の裏と陰謀」! 麻薬ビジネス、ゴールド、ペド、ディープステート…ジェームズ斉藤が解説!

◆アメリカがアフガン戦争を長引かせたかった理由

──CIA&民主党が自ら国内の治安の悪化を煽ったと。

ジェームズ そうです。彼らが国内の麻薬販売網を強制的に作って黒人をターゲットにしたんです。CIAの論理は、「ソ連との戦いに勝つにはこれしかない。それには犠牲は付き物だ」という論理です。その論理の裏側には「黒人の犠牲だったらいいだろう」という人種差別が無意識のレベルであります。ですから、いまのアメリカが抱える社会問題は、ソ連・アフガン戦争でCIAが行ったサイクロン作戦に起因していることがとても多いんですよ。

──アフガン問題ってアメリカの国内問題の元凶だったりするんですね。

ジェームズ そうです。であるのに、その後、アメリカは再び、アフガンに介入します。それが2011年の9.11以後に起きたアフガン侵攻です。ただし、ここでおかしなことが起きるのです。11年の12月にトラボラの戦いというのがあったんですが、この戦いでアメリカのデルタ・フォースが9.11の首謀者であるビンラディンを見つけているんです。半径100メートル以内にビンラディンがいるから空爆か、自分たちが攻撃するので指示してくれと上層部に連絡しているんですよ。ところが、上層部は「なにもするな」と言ってビンラディンを見逃しています。つまり、本当ならばアフガン侵攻は2カ月程度で終わらせることができたのです。

──長引かせたい理由があったんですね。

ジェームズ その理由がさきほど言った麻薬ビジネスです。ソ連がアフガンから撤退し、アフガンは一時内戦になったのですが、97年にタリバンが政権を取ります。この時、彼らがなにをしたのかというと麻薬の撲滅です。彼らが本気だったのは、アフガンの麻薬の国内生産量が一年で約90%減少したことでもわかります。当時はアフガン産のアヘンが世界シェアの70%以上を握っており、それほど世界はアフガンの麻薬に頼っていたんです。しかし、これで焦ったのがCIAです。一番重要な収入源が消えようとしていたんです。それがアフガン侵攻の直接の原因であることは諜報機関関係者の間では常識です。実際、アメリカのアフガン侵攻直後から麻薬の生産量が増加し、数年経たないうちに00年以上になっているんです。

──つまり、アフガン侵攻って麻薬確保の戦争だったってことですか? 

ジェームズ はい、そうです。はっきり言えば、CIAの麻薬ビジネスです。ですから、今回のバイデン政権によるアフガンのポイ捨ては純粋に戦略面で考えると賢いことをやったんです。いやむしろ、9.11直後の2002年にアフガン復興関連法案を作り、アフガン関連の利権の窓口を務めたバイデンだからできたことだと思います。なぜかというと、アフガン戦争はアメリカにとってフェイクな戦争だったからです。表向きテロとの戦いと言いながら、本当にやっていたのは麻薬ビジネスでした。もうひとつは軍産複合体のための武器の消費でしかありませんでした。こんな戦争をやる意味はありません。つまりバイデンこそが米国のアフガン利権のトップに君臨し、今回大統領となり利権を再配分して「アフガンポイ捨て」を決めたのです。

 もうひとつ、いまアフガンの中央銀行の金庫が空っぽなんですよ。一部マスコミではガニという国外逃亡した超腰抜けの大統領が持ち逃げしたと言われていますが、それはムリです。ゴールドを大量に持ち出すのに1日2日では出来ないんです。しかも彼は報道では160億円程度しか持ち出していません。国家レベルでゴールドは兆単位で貯蓄されます。ゴールドを持ち逃げしたのは米軍です。タリバン侵攻後、米軍が5000人単位でアフガン人の救助、米国大使館スタッフの救助のために表向きには送り込まれたんですけど、彼らのメインのミッションはアフガンの中央銀行の中にあったゴールドを持ち出すことだったと見ています。

◆アメリカがアフガンのゴールドを持ち去った!?

──それは火事場泥棒じゃないんですか。

ジェームズ そうです、泥棒です。いや、それが戦争の本質です。日本が100年前のシベリア出兵で撤退時にドサクサに紛れ、以前ロシア皇帝が持っていた大量のゴールドを持ち帰ったこと、太平洋戦争後にGHQが日本の隠し金をさらっていったのと全く同じことが今回アフガンでも起こりました。そもそも、アメリカはずっとQE(量的緩和)を行って大量にドルを刷っているじゃないですか。あれは実は兌換紙幣(金と交換できるお札)だという話があって、アメリカのFRB連邦準備銀行の金庫を調べてみるとゴールドはもうスッカラカンなんですよ。日本銀行の黒田総裁の所にも最近FRBが頻繁にゴールドを分けてくれと頭を下げに来るという話は国際金融関係者からよく聞きます。ですから、今回のアフガン撤退の目的は戦略論でもあるんですが、ゴールドがないからゴールドを奪いに行ったというのもあるんです。アフガンでは麻薬だけでなく、金もよく採れるんですよ。そもそも、利子を取ることが禁じられているイスラム教圏のアフガンで、国家に借金をさせることがビジネスの中央銀行が存在する自体間違っています。やはり、9.11以降誕生した米国傀儡のアフガンはその存在自体がフェイクでした。

 

◆中国崩壊の足音

──聞けば聞くほどなんのための戦争だったのかと思ってしまいますね。

ジェームズ そうですね。20年間で2万人のアメリカ人の死傷者が出ていますが、なにもかも無駄だった可能性はあります。だからこそ、今回、アメリカは正しいことをしたと思っています。その最大の理由は中国がタリバンとアフガンの面倒を見る形で撤退したからです。これは大きいです。アフガンは「帝国の墓場」と呼ばれ、歴史的に見てアフガンに手を出した大国はすべて崩壊するか、力を落としています。マケドニア王国、モンゴル帝国、大英帝国、ロシア帝国、ソ連、アメリカがその例ですが、そこに「中華帝国」を目指す中国が加わることになりそうです。まあ、無神論でしかもウイグル問題を抱える中共が、イスラム過激派のタリバンを手懐けることはほぼ不可能なので、長期的にはアフガン問題で中国の崩壊も十分ありえますが。

──アフガンのバックには中国がついたんですね。

ジェームズ それを裏付けるように7月28日に中国の外務大臣の王毅がタリバンと会っていますから。なので、どの角度から見ても、今回のタリバンの首都奪還とアメリカの撤退は予定されていたことです。驚くことはなにもないですし、前述のバイデンの戦略に戻りますが、アフガンを中国に「朝貢」することで、中共に墓穴を掘らせたという点でむしろ現政権の外交政策は評価されるべきだと思います。また、アフガン国民にとっては良い方向になっていくはずです。

──マスコミの論調だとアメリカがいなくなるととんでもないことが起こるみたいな話ばかりですが。

ジェームズ それはアフガンをよくわかっていない人たちの妄想です。そもそもアフガンは多民族国家で多数派はパシュトゥーン人です。彼らの一部がタリバンで、さきほどお話したようにソ連・アフガン戦争が終わったあとアフガンは内戦状態のカオスになっていたんです。そこで伝統的なマドラサ(イスラム神学校)に通う生徒(タリバン)に通う人たちを集めて作ったムーブメントがタリバンなんです。その指導者がオマル師で、タリバンがなぜ人々の人気となったのかというと、実はペドに関連してくるんです。アフガンという土地は何世紀にも渡ってずっとペドが行われてきた国なんです。中年のおじさんが10歳ぐらいの少年とかを寝取りに来るんですよ。

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