『やりすぎ都市伝説』放送作家が語る「テレビでオカルト番組が減った理由」とUFO&サイキック投資
――最初は半信半疑から入って、だんだん「これ、ひょっとしたら本当かも」みたいな気持ちになってきたんですね。
トダ:まさにそうです。もともとは幽霊の存在とかも信じていなかったんですけど、アストラル界から物事が始まっていると考えるならば、その思念体だけの存在ももちろんあるだろうな、ってだんだんわかってくる。まさに幽霊というものではないのかもしれないですけど、例えば、お墓に残存思念が残っているとか、そういうことはあるだろうな、と思っていますね。
――でも、テレビの放送作家の世界では、そういうスタンスの方ってだいぶ珍しいんじゃないでしょうか?
トダ:そうかもしれないです。どちらかというとバカにする感じですからね。そのきっかけはたぶんオウム事件(オウム真理教が引き起こした一連の事件)だと思うんですけど。
――やっぱりあれは大きかったですか。
トダ:テレビの世界でも、オウム事件の後にオカルト番組が一気に放送できなくなったんですよね。たぶん、それをどうにかするためにビートたけしさんの超常現象特番みたいな、ちょっとバカにしながら紹介するという手法が編み出されたんです。
それが長い間に定着していって、打ち破れないままに20年くらい過ぎていると思うので、まだテレビでもそういうオカルトをイジるというスタンスを持っている人はすごく多いんです。
――でも、トダセルクさんもかかわっている『やりすぎ都市伝説』なんかは、また独特のものを確立していますよね。
トダ:そうですね。あれは「信じるか信じないかはあなた次第です」という最後のワードを発明したのが功績だと思います。あれで裏付けなしで何とでも言えるようになったんですよね。
――なるほど。真偽がはっきりしないことやほかの番組で扱いにくいことでも、それでできちゃったりすると。
トダ:そういうところはありますね。
――テレビ業界はこれから衰退していくというお話をされていましたが、トダセルクさん自身は今後どうやって仕事をしていく予定なんですか?
トダ:このままサイキック投資を続けていくと、そこそこまとまった資金ができるような気はしているので、それで自分の好きなものを作りたいな、とか思ったりします。今の時代、テレビ自体も局の電波ももうそんなに必要なくなっているじゃないですか。お金さえあれば誰でも自由に映像を作って発信できるようになっている。だから、ある程度お金が稼げたら、それを元手に新たなオカルト番組を作ったりしたいですね。
――オカルト系や都市伝説系の動画を作っていて、登録者数が多いYouTuberも今はいっぱいいますよね。テレビ業界では、テレビ局を離れて独自の活動を始めた佐久間宣行さんのような方もいるし、トダセルクさんもそういうことができるんじゃないでしょうか。
トダ:そうですね。佐久間さんほど立派なものではないと思いますけど。個人的にすごく疑問を感じているのは、テレビ番組の企画を通すのって誰かを納得させなきゃいけないんですよね。つまり企画書を作ってテレビ局におうかがいを立てて誰かからお金を引き出すということをしないと番組って実現しないんですね。ぼくは自分で納得してる企画だったら自分でお金をかけてやればいいのでは?と思うわけです。そこに違和感があるので、そうじゃない流れを作りたいなという感じはあります。
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2024.10.02 20:00心霊『やりすぎ都市伝説』放送作家が語る「テレビでオカルト番組が減った理由」とUFO&サイキック投資のページです。キック、サイキック芸人キック、サイキック投資、トダセルクなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで