地球最後の秘境・近づくと死ぬ島「北センチネル」にスーパーマーケットが!? グーグルマップで判明

 北センチネル島は、インド領アンダマン諸島に所在する未開の島である。

■文明から隔絶された部族が住むセンチネル島の謎

外界からの接触を拒絶し、調査隊に弓を射るセンチネル族 「Opera News」の記事より


 この島の先住民センチネル族は、外部との接触を強く拒否しており、インド政府は北センチネル島を部族保護区と宣言し、北センチネル島から5キロメートル以内に近づくことを禁止している。そのためセンチネル族については詳しいことはほとんど分かっていないが、いくつかの研究では数万年前にアフリカから移住してきたと考えられている。

 人口は推定で50~200人くらいと考えられており、今も石器時代の生活を送っている唯一の部族だが、彼らの話すセンチネル語を理解する者はおらず、コミュニケーションを取ることは不可能だという。

 

◆島に近づいただけで死ぬ!

 1880年、イギリスの探検隊によってセンチネル族6名が拉致され、その後2名が病死、島に戻された4人は部族に伝染病をもたらした、という。それもあり、センチネル族は外部からの侵入者を絶対に許さない。

 この孤島を一躍有名にしたのは、2018年に部族をキリスト教に改宗させるために島に侵入したアメリカ人宣教師が殺害された事件であった。

 2018年11月、宣教師であり自称「冒険家」の米国人ジョン・アレン・チャウ(26歳)は、部族民をキリスト教に改宗させるために、北センチネル島に上陸した。

 彼は2人の漁師を雇い、ボートからカヤックに乗り移り、島に上陸を試みた。しかし、弓矢の名手であるセンチネル族が矢を射始め、あわてて引き返したという。翌日、チャウは再び上陸を試み、何とか島まで泳いでたどり着いた。

 その後しばらくして、チャウを島に運んだ漁師たちは、センチネル族が浜辺に沿って遺体を引きずり、それを埋めているのを目撃した。

 その知らせを受けた警察は、遺体の回収を飛行機や舟によって試みたが、弓と矢で武装したセンチネル族から襲撃され、中止された。

殺害されたジョン・アレン・チャウ宣教師 「Daily Mail」の記事より

 また2006年には、インド人漁師2人のボートが流され、北センチネル島に漂着し、殺害された事件も起きている。インド政府は双方の事件ともに、遺体回収のためにセンチネル族と闘ったり、島に上陸する計画はないと述べている。

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