【その通り】「UFOについて心を開いておくべき」「宇宙人文明との接触もうすぐ」ミチオ・カク氏

「The Guardian」の記事より

■我々のほうから“手を差し伸べる”べきではない

 UFOとエイリアンに対して心を開いておくとする一方でカク氏は地球外文明との接触については細心の注意を払わなければならないと警鐘を鳴らしている。間違っても我々のほうから“手を差し伸べる”べきではないというのだ。

「私たちが彼らに手を差し伸べるべきだと信じている私の同僚が何人かいます。それはひどい考えだと思う」とカク氏はかつて「ガーディアン」紙に語っている。

「何百年も前にメキシコでコルテスに会ったとき、モンテスマに何が起こったのかは誰もが知っています。さて個人的には、そこにいるエイリアンは友好的だと思いますが、ギャンブルはできません。 ですから、連絡はとることになるとしても慎重に行う必要があります」(ミチオ・カク氏)

 かつてのアステカ王国はそれまでまったく接触のなかった西洋文明を背景にしたスペイン人のコルテスの軍勢に征服され、文明が滅亡することになった。これと同じことが地球とエイリアン文明の間でも起こり得るとカク氏は警告している。

「Daily Star」の記事より

 すでに発射準備が整い、早ければ10月31日にも打ち上げられる予定の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」だが、この最新鋭宇宙望遠鏡で人類が遂に地球外文明の痕跡を発見できる可能性が高いことをカク氏はかつて英紙「The Observer」に話している。

「まもなく軌道上にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が設置され、何千もの惑星を見ることができるようになります。そのため、私たちが異星人の文明と接触する可能性は非常に高いと思います」(ミチオ・カク氏)

 先進的な地球外文明との接触については故スティーブン・ホーキング博士も生前、我々のほうから関わってはいけないと警告していた。我々の技術水準よりも何百万年も進んだ先進的な地球外文明との接触には万全の注意を払って臨むべきなのだろう。

参考:「Futurism」ほか

 

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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