ダークな願望が次々現実になる禁断のアプリ「ランドノーティカ」とは!? 死体発見の前例も…!

 アメリカの若者に大流行のアプリ、「ランドノーティカ(Randonautica)」をご存知だろうか。“random(ランダム)”と“nautica(ラテン語で船)”を組み合わせた造語だが、中毒性が高く、かなりヤバいと評判だ。

■願望を叶えるアプリ「ランドノーティカ」とは

 2020年2月、人類学者とサーカス団員という異色の経歴を持つジョシュア・レングフェルダー氏(29歳)は、摩訶不思議なアプリを開発した。カオス理論やギー・ドゥボールの「導出の理論」を軸に「ランダムな探索は決まりきった現実から、いかに人々を解き放つことができるか。人は自分自身のマインドを使うことにより、いかにランダムな結果に影響を及ぼすか」が基本概念となっている。

ダークな願望が次々現実になる禁断のアプリ「ランドノーティカ」とは!? 死体発見の前例も…!の画像1
「Mysterious Universe」の記事より

 使い方は至ってシンプル。アプリをダウンロードして、心の中で願望をイメージするだけ。すると、願い事と深い関係のある場所(ほとんどの場合徒歩圏)を導き出してくれるから、あとはそこへたどり着けばいいのだ。

 量子アルゴリズムによって生成されたランダムな座標は、人間のマインドに由来するものと考えられ、あらゆる種類の奇妙なもの、シンクロニシティ、不思議な体験を引き寄せるというのだ。レングフェルダー氏は「世界初、量子的に生成されたあなた自身が選ぶアドベンチャー・リアリティゲーム」と称している。

 たとえば、子猫を飼いたいと願ったユーザーが与えられた座標にたどり着くと野良の子猫がいたとか、「ロマンチックなことをしたい」と思っていたら、両親が結婚式を挙げた教会に案内されたなど。また、大都市のユーザーが「水が見たい」と言うと、見知らぬ公園の中で滝を発見した等、枚挙に暇がない。

 気味悪いほどの正確さには驚きを通り越して、不穏にすらなる。また、すべての結末が「可愛い子猫との出会い」といったハッピーなものとは限らない。ポジティブな意図はポジティブな結果をもたらすが、その逆もしかり。

 これまでにも、進行中の犯罪や動物の死骸、廃墟、ミステリーサークル、さらにはオカルト的儀式など、ネガティブに意図したものと何らかの形でリンクしてしまう例もあった。

■死体を見つけて警察が出動

 最も有名なのは、シアトルのティーンエイジャーの事件だろう。彼らはアプリに「未解決」とリクエストしたところ、荒涼とした橋の下に隠された古いスーツケースへ手繰り寄せられた。TikTokには、若者が笑いながら中に入っていた黒いゴミ袋を棒でつついている様子が映しだされていたが、悪臭がしたため開けてみると――死体が入っていた。その後、シアトル警察の出動となり、最終的に犯人の有罪判決へと結びついたのだった。

 このニュースがきっかけで、アプリの人気は急上昇。2020年7月時点で1080万人以上のユーザーを獲得し、熱狂的な「Randonauts」がTikTokやYoutube、Redditでお互いの発見を報告し合うようになったという。

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