米ドル紙幣の偽札がメイド・イン・ジャパンだった!? 一体何が?
ただ、億を稼ぐと言うわりに動画で見せたドル札が3万ドル分(約330万円)程度だったり、高級時計も10万円以下のものを並べたりと、自慢のケタがひとつ低いところからアクセス数はイマイチ。ネットによくいる「フェイクお金持ち」の類に見えてしまう。
しかし、気になるのは動画でも見せていたドルの札束。話のとおりニセ札だとすれば国際手配というケースもありうる。動画ではニセ札かどうかは判別できないが、紙幣コレクター・米田こうじ氏によると、「偽札はそれを本物の金に換えることで利益が出るわけですが、実は近年、偽ドル札の換金場所として日本が舞台となっている」という。
「米100ドル札は、アメリカなど海外では小売店だと1枚1枚確認され、鑑定機が使われ、仕様が難しいんです。日本ではその警戒心が低く、2年ぐらい前までは東京五輪に際して外国人観光客向けに、小売店などがドル札での支払いも認める傾向も強くなっていました。実際に偽ドル札の発見は東京五輪発表の2013年以降、急増していましたからね。外国人の犯罪グループが摘発の緩い日本に目をつけ、日本製造を始めたという憶測もあったほど」
偽札は厳密に見ればそれぞれ特徴がある。ひとつ見つかると国際的にデータベース化されて市場にどれだけ出ているか追跡捜査が始まるが、「もし日本を中心に広がったニセ札があればメイド・イン・ジャパンの可能性も高まる」という。
印刷関係の仕事に就いているユーチューバーがその製造元だとしたら一大事件になる。ユーチューバーは奇しくも8月、無言でアカウントを閉鎖している。なお怪しさが増すが、最近日本で見つかったニセ札との関連性はあるのだろうか。(ジャーナリスト・片岡亮)
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