【重要】ドイツ法廷、「反ワクチンを含む、新型コロナ動画」を削除したユーチューブを批判!いきすぎた検閲! 

画像は「Getty Images」より

 ドイツの裁判所が新型コロナウイルスに関する動画を削除したことについてYouTubeを非難した。

 地政学ニュースサイト「Great Game India」(10月12日付)によると、YouTubeチャンネル「allesaufdentisch」が公開していた2つの動画がYouTubeに不適切と判断され削除されたことに対し、同チャンネルがケルン地方裁判所に法的不服申し立てをしたという。2つの動画は、数学教授のステファン・ラックハウスと神経生物学者のジェラルド・ヒューサーとの対談動画だった。

 裁判所は、問題の動画は「明らかに許容できる発言が多数含まれていた」とし、YouTubeがインタビューのどの部分が健康関連コンテンツのコミュニティルールに違反していると判断したのかを正確に説明していないとして、YouTubeの行動を「不当」と判断、差止命令を出した。

 allesaufdentischが公開している動画は、パンデミックに関するさまざまな専門家や公人へのインタビューを集めたもので、「幅広い、事実に基づく、オープンで事実に基づいた談話」を自負しているという。中にはパンデミックに対する政府の対応に異議を唱えたり、ワクチンに関連する様々な問題を提起する人の意見も多く含まれており、削除された動画もそうしたものの1つだった。

画像は「Getty Images」より

 ドイツの有力タブロイド紙「Bild」の政治部長であるヤン・シェーファー氏は、裁判所の判決を歓迎し、YouTubeがますます広範な検閲を行っていることは、ドイツの公論に対する「危険な侵害」であると指摘した。

 ドイツ裁判所の判決が米国の企業であるYouTubeを所有するGoogleに対して効力を発揮するかは未知数だが、少なくともその検閲が行き過ぎであることが司法に判断されたことは大きな意味を持つだろう。

 YouTubeが反ロックダウンや反ワクチンに関する動画を頭ごなしに削除している例は他にもあり、過去にはスイスでの大規模なロックダウンへの抗議活動を撮影したユーザーの動画を“誤って”削除し、4月20日に裁判所が動画の復活を命じた後も直ちに動画を復活させることができなかったため、ドレスデンのドイツ高等地方裁判所から10万ユーロの罰金を科せられていたりもする。

 新型コロナウイルスについてオープンな議論は一体いつになったらできるようになるのだろうか?

参考:「Great Game India」、ほか

TOCANA編集部

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