トカナ > 海外 > FB改めMeta、ザッカーバーグが仕掛ける「メタバースの悪夢」

FB改めMeta、ザッカーバーグが仕掛ける「メタバースの悪夢」未来はこうなる

2021.11.15 10:00

Xでポスト

　10月29日、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、企業の名称を「Meta（メタ）」にすると発表した。ザッカーバーグによると、今後、ソーシャルメディア企業からメタバース企業への移行を目指し、メタバース開発に今年だけで少なくとも1兆円を投資する計画とも語った。

■Metaが仕掛けるメタバースの悪夢

　ここ数年、フェイスブックにはさまざまな面から批判が集まっていた。

　同社のプライバシー侵害に対する懸念の高まりは、無視できないほど大きくなっていた。米イリノイ州では「顔認証システム」が生体情報プライバシー法違反として訴えられ、この裁判でフェイスブックは800億円近くの支払いを命じられた。フェイスブックは「メタ」に社名変更後、力を注いでいた「顔認識機能」を停止する事を発表した。

　次にフェイスブックに大きな打撃を与えたのは、元プロダクトマネージャー、フランシス・ホーゲンが、10月に内部告発者として同社の内幕をアメリカ議会で暴露した事だろう。

　彼女はフェイスブック社が、SNSは子どもやティーンエイジャーにとって有害という事を認知しながらも隠蔽した事、個人情報をユーザーに知らせず収集していた事、「フレンドリーな交流を作る」という社のモットーとは裏腹に、同社のアルゴリズムで、憎悪や分断をあおるコンテンツが拡散されやすくなっている、事等を細かに説明した。