【解読】「エコノミストの予言」2022版が怖すぎる! コロナ、天然痘、仮想通貨、戦争…来年はこうなる!

画像は「The Economist」ツイッターより


――予言研究家・白神じゅりこが寄稿!

 2021年は、日本も昨年から引き続きコロナ禍に翻弄された年となった。2020年開催予定だった東京オリンピックは延期ののち今年、無事開催されたものの史上初の無観客開催となり、当然盛り上がりには欠けた。感染防止のためのマスク着用や消毒、ソーシャルディスタンスなど、生活様式の変化。そして、ワクチン接種と副反応に対する疑問や混乱……。まざまな苦難を乗り越えて日本では新型コロナウイルスの第5波は落ち着いてきたのだが、来年から第6波があるのでは? という心配の声もあがっている。繰り返し行われた緊急事態宣言による経済的損失は図り知れないと囁かれる中、庶民の収入はどんどん低くなり物価と税金が上がる一方。

 「果たして来年2022年、日本という国はこの世に存在しているのだろうか……?」

 イギリスの政治経済誌『エコノミスト(The Economist)』は、毎年年末に次の年を予想する『世界はこうなる』シリーズを出しているのだが、その記事以上に「表紙が未来を予言している」ともっぱらの評判なのである。

 今年もまた毎年恒例の『The World Ahead 2022』が刊行され、ネット上でも話題になっている。では、現代の予言の書である同書から来年どんな年になるのかを筆者の考察も含めて読み解いていこう。

 



◆2022年は新時代の幕開け

●タイトルの変更

 大きく注目する点は、タイトルはこれまで「The World in(〜の世界) 」だったのが「The World Ahead(〜からの世界)」となっている。ということは2022年は世界がこれまでの生活様式からガラッと大変革するターニングポイントなのだろうか?

 編集者、トム・スタンデージ氏は、『The World Ahead 2022』について、「2021年がパンデミックに対して世界の流れを変えた年であったとすれば、2022年は、危機によって形を変えた分野(新しい仕事の世界、旅行の未来)と、より深いトレンドが再確認される分野(中国の台頭、加速する気候変動)の両方において、新しい現実に適応する年となる」と述べている。

「TheWorldAhead2022」の編集者、トム・スタンデージからの手紙

 そして、スタンテージ氏が提唱する『The World Ahead 2022』で来年注目しているテーマをここで簡潔に紹介する。

1.民主主義VS独裁 

  アメリカと中国共産党の対立が激化する。

2.パンデミックから風土病へ

 先進国のワクチン接種を受けた人々にとって、ウイルスは生命を脅かすものではなくなるが、貧しくワクチン接種が不十分な国では致命的な危機をもたらすという。

3.インフレの心配

 サプライチェーンの混乱とエネルギー需要の急増が価格を押し上げることになる。

4.仕事の未来

 在宅ワークが増えるが、日数管理や労働時間など新たな管理システムが必要となるなど、詳細についてはまだまだ議論していかないといけない。

5.新たな技術革新

 欧米がハイテク企業を規制しようとしてきたがうまくいってない。しかし、中国はハイテク企業の取締強化を行うことで政治的優位性を確立している。中国は、AI、ロボット工学、ブロックチェーンなどというような話題の最先端のテクノロジー「ディープテック(Deep Tech)」をこれから牽引していくのではないか。

6.暗号通貨の成長

 暗号通貨の成長によって、ブロックチェーンDeFim、伝統的なテクノロジー企業、中央銀行が金融覇権を巡って三つ巴の戦いとなる。

7.気候変動の危機

 脱炭素社会の実現において、欧米と中国が手を結ばなければいけないが、結局の所対立は深まっているので難しい。

8.旅行トラブル

 ウイルスの流行が懸念されるなか、世界を移動する旅行の管理という難しい課題に直面する。ビジネス旅行が半分ほどなくなり、それは地球環境にとっては良いことである。だが高額な出張をするビジネストラベラーのお陰で助成されたいた旅行代金がなくなり、観光客にとっては都合が悪い。

9.宇宙開発競争

 2022年は宇宙旅行会社によって、民間人が宇宙旅行をすることが多くなる。 中国は新しい宇宙ステーションを完成させる。

10.政治的フットボール

 北京で開催される冬季オリンピックとカタールで開催されるサッカーワールドカップは世界がひとつになったような気にさせてくれるであろう。しかし、大きなスポーツイベントが政治利用されることもある。

 

◆米中戦争で日本に核ミサイルの雨が降る⁉

 では、ここから『The World Ahead 2022』の表紙を見ていこう。

●例年より暗いカラー

 表紙は、白・黒・赤と3色のみでこれまでの色とりどりな表紙デザインとくらべて暗い感じがする。なので、2022年は決して明るい年とはならないのであろう。

●仮想通貨の加速

 イーサリアム、ビットコイン等のマークがあることから仮想通貨が躍進し、デジタル通貨社会に加速していくのだろうか。

●日の丸?

 注目すべきは、中国国家主席・習近平とアメリカ大統領・バイデンの顔がでかでかと描かれているところだ。つまり、来年はアメリカと中国の対立が激化するということを暗示している。

 そして、2人の背後にある赤い丸は、日本を象徴する日の丸に見えるので、米中対立に巻き込まれて日本が引き裂かれるという予言に見える。

 表紙はまさに日本をターゲットにしている構図であり、背後にはロケットの噴射口のようなものが見える。日本に向かって中国からの核兵器が打ち込まれる合図なのだろうか?

 この11月16日、バイデン大統領と、習近平国家主席が初の米中首脳オンライン会談を行った。会談の中では米中の競争が激化する中、協力し合い責任を持って衝突を回避する姿勢を見せた。しかし、台湾問題に関しては、台湾との統一を目指す中国と、台湾独立を支持するアメリカとの間では平行線を見せたのである。

 今後、中国による台湾への武力侵攻が見られれば、アメリカの属国である日本の自衛隊が防衛に出動することになるかもしれない。そうなれば、日本に射程距離を収めている中国のミサイルが日本本土に向けて一斉に飛んでくる可能性もある。米中代理戦争の場として日本が選ばれることになるだろう。

●謎のチャート

 さらにバイデンと習近平の顔の隣に株価のチャートらしきものが見える。両方とも一気に落ち込んでいる部分がある箇所を見ると、日米開戦による影響なのかもしれない。しかし、アメリカはどんどん落ち込んでいるのに対し、中国は持ち直したりしている。習近平の顔が上位にいることからも、2022年からは米中戦争に勝利した中国が世界の覇権を握り、日本は分割統治されるということかもしれない。

◆致死率の高い天然痘が大流行?

 表紙の真ん中にウイルスをイメージさせる画像があり、ワクチンを象徴する注射もあることから、来年も相変わらずパンデミックは続行するのかもしれない。

 コロナが流行する前に「コロナパンデミックが来る」と講演で警告していたビル・ゲイツ。ビル・ゲイツが警告すると不思議と実現するという「ビル・ゲイツの予言」がある。陰謀論的には、彼こそがコロナウイルスを演出したという話もあるのだ。そんなビル・ゲイツはこの11月に、天然痘のテロ攻撃を警告し「細菌ゲーム」の準備をするよう指導者に促したという。

ビル・ゲイツの天然痘に関する記事

 1977年の患者を最後に地球上から根絶したとされる。感染・致死率ともに高く、致死率が2〜5割。40度近い熱を出し、全身に発疹が広がり、治ったとしても醜いあばたが残る恐ろしい病気である。

 これはまるでヨハネ黙示録にある「獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた」という予言が思い浮かぶ……。

  来年は戦争、死病の蔓延のうえに、日本は南海トラフ巨大地震、富士山噴火の危機も迫っている。まさに地獄絵図と化しそうな2022年であろう。しかし、『エコノミスト』の予言が必ずしも成就されるわけではないから、最悪なことにならないよう祈るしかない。

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文=白神じゅりこ

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