【ガチ】人類の滅亡を記録する「ブラックモノリス」計画が誕生 世界の終焉に備えて準備開始

画像は「CNN」より


 人類の滅亡を記録するブラック・モノリスが開発されている。

 「Mysterious Universe」(11月9日付)によると、マーケティング会社「Clemenger BBDO」が、クリエイティブエージェンシー「The Glue Society」とオーストラリア・タスマニア大学の研究者と共同で「Earth’s Black Box」というプロジェクト進めているという。

 このプロジェクトでは、破壊不可能な鋼鉄製のボックスを建設し、気温、海洋酸性化、海面、大気中のCO2、人口、軍事費、エネルギー消費などのデータについて、さまざまなリアルタイムの情報やし、気候変動、種の絶滅、環境汚染、戦争など、私たちが直面しているさまざまな惨事を記録していくという。このボックスの目的は、地球がどのようにして終焉を迎えたのかを、遠い未来に偶然このボックスを見つけた人々にその記録を提供し、未来の社会が過去の過ちを回避するためのヒントを与えることにあるという。

 ボックスの大きさは約10mほどで市営バスほど。厚さ約7.5cの硬化鋼で覆われ、ソーラーパネルで発電し、内部に設置されたハードドライブに電力を供給する。設置場所は、タスマニア西海岸の地質学的に安定した花崗岩の平原が予定されている。この場所はほぼ全ての気象現象から安全で、時代の終わりにも比較的影響を受けずに済むと考えられている。

 プロジェクトはまだ設計段階だが、2022年の建設が予定されているという。ただし、困難の問題もある。ハードディスクが30年から50年分の記録容量しか積めないことが1つ、もう1つの問題はソーラーパネルやハードディスクのメンテナンスだ。さらに、遠い未来にブラックボックスを発見した人が、そこに保存されているデータにアクセスするために必要な知識や機器を持っているかどうかという問題もある。

 こうした問題からこのプロジェクトは真剣なものではなく、PRに過ぎないという見方もあるが、プロジェクトメンバーはいたって真面目に取り組んでいるとのことだ。人類が滅んだ後、このブラック・モノリスは人類の生き残り、もしくは宇宙人、あるいは新たに地球で生まれた知的生命体に記録を伝えることになるのだろうか。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

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