ある日突然Twitterから貴方の存在が消える!? 恐怖のシャドウバン

2022.01.31 10:00 文＝栗林安吾

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　コロナ禍でユーザー数を伸ばしたのがTwitterだ。直接会うことなくオンライン上で他者と交流できるTwitterに巣ごもり需要が追い風となった。Twitterの日本におけるアカウント数は4500万人。実際は複数アカウントや企業のアカウントなども含まれているが、単純に考えると日本人のおよそ3人に1人がやっているという計算になる。いずれにしろ、多くの人が日々思ったことや自分が書いた絵や撮った写真をTwitterでつぶやいていることは間違いない。だが、ファロワー数の増減に一喜一憂している自分の大切なアカウントが、ある日突然何の脈絡もなく人から見えなくなるとしたら？　つぶやいても最近反応をもらえない……そんな人はアカウントがシャドウバンされている可能性がある。

　シャドウバンとは呼んで字のごとく、こっそりと運営によって垢BAN（アカウント停止）されてしまうということだ。されているかどうかはこちらのサイト（https://shadowban.eu/）ですぐ確認することができる。どうだっただろうか？　ちなみに私はフォロワーさんに言われるまで気付かなかったが、以下３つの項目が全て真っ赤であった。

・Search Suggestion Ban

　アカウント検索から優先順位が下げられてしまう状態。

・Search ban

　検索結果から完全に外されてしまう状態。ハッシュタグをつけて呟いたとしても検索に引っ掛からなくなってしまう。

・Ghost Ban

　これはもっとも重たい制裁を受けた状態である。サイトの説明では、あなたのつぶやきがあなたとつぶやいた相手にしかみえなくなってしまうとあるが、私の場合は相手のリプライにすら表示されなくなっていた。つまり相手がこちらのつぶやきに対して全く無反応になってしまうということだ。

　重度のTwitter依存症の私にとってシャドウバンは耐え難い拷問だ。一生このままなのかと絶望し、仕事が終わってもなかなか寝付けなかった。だが、だいたいの場合は放置すれば直るようである。ただ直すために私は以下３つのことを実行した。

１、ヘルプセンターに連絡

　返事がなくても気にする必要はない。とにかく、自分のアカウントがスパムでないことを知らせるのが目的だ。

２、Twitterから取得した興味関心の項目をすべて削除

　全部消すのは時間がかかるので根気よく少しづつ消していく。これが多いと自動的にスパム認定されてしまうようだ。

３、神仏に祈る

　あなたの崇拝している宗教の神様に祈る。自身の行いを悔い改め日頃の行いが正しかったかどうか振り返り反省する。

　「３は意味があるのか？」と思われるかもしれない。だが、コロナ禍で心が荒み、気づかないうちに他人に対して攻撃的になってはいないだろうか？　攻撃的なつぶやきこそ運営が最も警戒していることであり、垢BANに繋がるのだ。

　上記３つを実行したら、一切つぶやかず「いいね！」もつけない。私はうっすらとしたキリスト教徒なので日々ヤハウェに祈り、そして会社の帰りにある地蔵さまに祈りをささげた。すると祈りが通じたのか、４日で完全に元の状態に戻ったのだ！　

　今回の出来事を通して、私には気づかされたことがある。私はただただつぶやいていたのではなく、私がつぶやく日々の出来事に対して他者に反応して欲しかったのだ。人と、世の中と、繋がっていたかったのである。SNSは他者との接続過剰を引き起こしているという批判もあるが、それでも孤独を癒すオアシスとして必要なのだと実感させられた。あなたのつぶやいているモニターの前には一人の人間がいる。あなたは決して孤独ではない。