「慢性疲労症候群」の人々が引き寄せられてしまう村の秘密とは!? 湖畔の病院、謎の実験薬とウイルス…=米
2022.01.09 16:00
現在、スタンフォード大学とコロンビア大学で進行中の研究は、この病気の原因を特定し、それを診断するための臨床検査を開発しようとしている。しかし、米国国立衛生研究所は、この病気が身体的であると判断したものの、資金はまだ追いついていないので、進捗は遅いままだ。
ちなみに、前出のマイク・マリアーニ氏だが、アンプリゲンを3回投与したところで製薬会社が供給をストップしたため、治療を中断せざるを得なくなった。彼は現在も「慢性疲労症候群」を患っている。
しかし、明るいニュースもある。2016年、世界で初めてアルゼンチンが、アンプリゲンを薬として認可した。死に至る病ではないとはいえ、この病気は著しく人間の生活の質を低下させるものだ。一刻も早い病気の解明と治療法の確立を期待したい。
参考:「The New Yorker」、「Open Medicine Foundation」、ほか
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