水島新司さんが死去した週に、偶然『ドカベン』最終回の夢を見た男がいた！ もう一つの完結編か…衝撃の内容とは!?

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　予知夢ということになるだろうか。漫画家の水島新司さんが先週亡くなったことがわかった。その同じ週にドカベンの新作が少年チャンピオンに掲載される夢を見た。

　普段、水島新司さんの漫画の夢など見たことなどない。でもその日見たのは不思議な明晰夢で、少年チャンピオンを手にページをつぎつぎとめくって新しいドカベンのエピソードを少年時代のようにどきどきしながら読んだのだ。

　偶然とは思えないその夢の内容をお話ししよう。もしかしたら同じ夢を見た人が日本中にいるかもしれない。そして作者が読者にお別れのメッセージを伝えるということはありえるからだ。

　それは２週連続の読み切りで山田と岩鬼の引退試合のエピソードが掲載される夢だった。ドカベンの本作では山田も岩鬼もスーパースターズという同じチームに所属してドリームトーナメント編で最終回となるのだが、夢の中では山田は西武ライオンズ、岩鬼はソフトバンクホークスに戻って、それぞれ引退試合を迎えていた。

　山田の引退試合の相手は日本ハムファイターズで、不知火守が先発。8回まで名勝負が繰り広げられたところで最終回、抑えに登場するのがなんとDeNAベイスターズの土門。山田の引退試合に合わせて一日限りの移籍が実現したという水島新司っぽい展開が夢の中で繰り広げられた。

　そして二週連続の読み切りの後編、つまりドカベン全体のトリを務めたのがもうひとりの主人公である岩鬼。クライマックスの最終打席では２ページ見開きで岩鬼の豪快なスイングが描かれる。高く舞い上がった打球に合わせてゆっくりと福岡PayPayドームの屋根が開いてやがて岩鬼の打球はドームの外に消えていく。

「凄い漫画を読んだ」

　と思ったら夢だった。そんな不思議な体験をしたという話でした。水島新司先生、本当にありがとうございました。

文＝王山覚、フューチャリスト、文＝編集部

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