自殺者を引き寄せる“穴”の秘密とは!? シンガポールの最恐タブー、アジア最先端の実話怪談
国際金融都市シンガポール――アジア最高峰の先進都市で働く人物・P氏に宗教・オカルトの専門家・神ノ國ヲが聞いた!
――シンガポールには有名な自殺の島があると…?
P氏 実は、正式な名前は言えません。以前ブログでシンガポールを揶揄した外国人が「国家侮辱罪」で追放されたという話も聞きますし。都市伝説とはいえ、名誉棄損になりかねませんから。
ただ、自殺の名所となったその島には石材の採掘場跡地があり、その穴に雨水がたまって、どういう経緯か魚までいるそうです。しかも汽水域の魚です。それ自体も奇妙な話なんですが、そういった採掘場にある深い穴の一つが自殺の名所になっているんです。地元の人々は皆それを知っていて子供には「あそこに近づいちゃダメ」と厳しく言いつけるとか。
ちなみにシンガポールでは、自殺は違法なんですよね。2019年に「自殺未遂は犯罪ではない」とする方向になりましたが、それまで自殺未遂は刑事罰の起訴対象だったです。ただ、自殺未遂した人を「犯罪者」にしてしまうと、また自殺しかねませんから、そのあたり、現在進行形で議論と法整備が進められています。
――なぜ、その島を選ぶのでしょうか?
P氏 実は、採掘場跡地の穴に溜まった淡水と海水の混じった水や、穴の深さに理由があるらしいのです。昼間にいくとものすごく青くて美しいそうですが、自殺に最適であると。つまり、自殺未遂が犯罪になるわけですから、助かってしまうと自分も大変だし、何より家族にも迷惑がかかってしまう。シンガポールでは三世帯同居家族が一般的ですし、儒教的な価値観の影響もあり、祖父母世代を敬い、両親の面倒は子供がみることも当然です。そんな社会環境ですから、飛び込むなら完璧に沈むほうがいいので、条件にあった穴が多いその島が選ばれるそうです。
変化し続けるシンガポールですが、社会の表層的な流行と伝統的な価値観の板挟みになって、思い詰める人も多いのかもしれません。そういう暗い気分を、島の青く深い穴が呼び寄せて吸い込んでしまうのかもしれませんね。
――有名な心霊スポットはありますか?
P氏 心霊スポットといえば、ある最高級ホテルが有名ですね。歴史的な建築物を改装していた由緒ある建物です。シンガポールの歴史を代表する場所といっても過言ではありません。
しかし、そのホテルのトイレにどうやら「サムスイの霊」が出るらしいんです。サムスイとは、中国系移民の女性労働者です。1934年から1938年にかけて集団で到着した、広東省出身・約2千人の未婚女性が起源だと言われています。当時の建設業界では一般的な労働者で、彼女らが身に着けていた赤い帽子と黒い作業着が特徴です。どんな因縁があるのか分かりませんが、現地シンガポールの人々にとっては公然の秘密、都市伝説として広く知られている話です。
――風水も盛んだと聞きました。
P氏 シンガポール人は風水好きだと言われています。もちろん公式には首相をはじめ否定するんです。しかし皆、裏では風水好きなんです。これも都市伝説ですが、ブギス駅の隣、北橋通り沿いの「パークビュー・スクエア」にまつわる噂があります。
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2024.10.02 20:00心霊自殺者を引き寄せる“穴”の秘密とは!? シンガポールの最恐タブー、アジア最先端の実話怪談のページです。風水、シンガポール、穴、島などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで