全米最恐の未解決事件「箱の中の男の子」とは!? FBI・医師・霊能者も怯えた不気味すぎる遺体

■全米中で捜査が行われる

 問題の箱は、記された通り支店で販売された12の揺りかごの箱の1つであることが判明したが、購入者たちは現金で支払っていたため記録が保管されていなかった。購入者のうち8人はニュースを聞いて名乗り出たが、残りの4人は結局、確認にも至らなかった。また、見つかった帽子も犯人の手がかりには結びつかなかった。

 同支店はハンナ・ロビンズという女性が個人経営する店舗で、彼女は揺りかごを購入した怪しい男性をはっきりと記憶していたが、彼に関する情報は何も残っていない。当局は少年と帽子の写真を持ち、地域全体の全ての家を訪ねたが、男の子もこの帽子も見た記憶がある住人はいなかった。

 この事件でも最大の謎は、男の子の身元だった。採取した指紋は病院の記録や広範囲にわたるデータベースを通じて調べられたが、合致するものは1つとして存在しなかった。また、メディアはこの男の子を「The Boy in the Box(箱の中の男の子)」と呼び、全米中に何十万枚ものチラシを配り、FBIを含め、数え切れないほどの法執行機関が告知したにもかかわらず、男の子が誰であるか知る者は一人として見つからず、家族、友人、医師からの情報もなかった。

 全米中の孤児院にも調査は及び、またアメリカ医師会は男の子の手術痕から、手術を行った医者が彼を知っていることを期待し、少年の外科的外傷の詳細まで配ったが、何の情報も得られなかった。

全米最恐の未解決事件「箱の中の男の子」とは!? FBI・医師・霊能者も諦めた不気味すぎる遺体の画像3男の子が生きている時の顔を復元した写真 「Mysterious Universe」の記事より

 捜査は全く進展せず、結局1957年7月24日に未解決事件と判断され、この男の子はポターズフィールドに葬られた。その時の費用は、捜査官たちがお金を集めて寄付したという。

 事件は完全なコールドケース(未解決)として扱われることになったが、何人かの捜査官や刑事は納得せず、霊能者まで雇ったがそれも徒労に終わった。1998年には、現代の科学捜査技術がこの事件を明らかにすることを期待して、DNA抽出のために男の子の遺体が掘り起こされた。しかし当然ながら保存状態が悪く、何の手掛かりにもつながらなかった。


■有力ないくつかの仮説

 ところで、この事件にはいまだにささやかれるいくつかの仮説がある。

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