犯罪捜査の現場で本当にダウジングが活躍中! 死体を探し当てた例多数、知られざる“教習”の実態も=米
2017年4月に当時25歳のアイルランド人登山家であるデイビット・オサリバンがアメリカの長距離自然歩道であるパシフィック・クレスト・トレイルで消息を絶った後、彼の家族はバス氏に捜索を願い出た。
バス氏はヘリコプターに乗って上空から機器で一帯をスキャンし、GPS座標を駆使して捜索に取り組んだのだが、残念ながらオサリバンの遺体を発見することはできなかった。多額の費用をバス氏に支払った遺族にとって、それは失望でしかない。
カリフォルニア州立大学チコ校の人類学教授であり、アメリカ法医学人類学委員会の元会長であるエリック・バーテリンク氏は「バス氏は科学的に有効ではないこれらのサービスを運営しており、家族や法執行機関にとって大きな誤解を招くものです」とコメントしている。
また北テキサス大学人間識別センターの法医学人類学研究室の所長であるハレル・ギルキング氏は「問題は、バス氏が倫理的および科学的基準にメンバーを拘束する通常の組織または社会のいずれにも属していないという事実です」と指摘し「彼は人気のあるメディアであらゆる種類の法医学的サイエンスファンタジーによって条件付けられてきた“消費者”の世界で活動しています。その結果、潜在的な被害者が不足することはありません」とバス氏の活動の問題点を説明している。
バス氏によるNFAでの“ダウジング教習”はこれからも続けられるのか、そしてダウジングについての科学的見解に何か進展が見られるようなことがあるのか、気になる話題であることは間違いない。
参考:「The Marshall Project」、ほか
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