「金星はロシアの惑星である」プーチン配下の宇宙機関トップが宣言! すでに宇宙人と密約か!?

 米国は金星を遠くから観測しようとしていた一方、ソ連は地表への着陸にこだわり続けた。科学者らは金星の高圧高温環境下に耐えられる探査機を設計するという難題に挑み続け、1970年、ついにベネラ7号が金星地表に到達、温度(465度)、圧力(90気圧)などのデータを地球に送信したのである。

「金星はロシアの惑星である」プーチン配下の宇宙機関トップが宣言! すでに宇宙人と密約か!?の画像3
ベネラ7号の降下カプセル(レプリカ)。画像は「Wikipedia」より引用

 また、ベネラ計画の重要な成果として、金星表面の画像撮影に成功したことが挙げられる。特に1981年に打ち上げられたベネラ13号が撮影した画像には、生命の証拠と見られるものが写っているとされ、現在でも議論の的になっている。

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画像は「Daily Mail」より引用

 ベネラ計画の後、ソ連は1984年の「ベガ計画」を最後に金星探索を行っていないが、そのノウハウは現在もロシアの宇宙開発機関に受け継がれている。ロコジン氏の「金星はロシアの惑星」という発言は、NASAをはじめとする他国の調査機関を牽制するとともに、今後の金星探索もロシアがリードしていくという意思の表明なのかもしれない。実際、2021年から2030年までのロシアの宇宙探査計画の中には、金星へのミッションが含まれている。しかしながら、もしも今回ロシアが宇宙条約を無視し、一方的に金星の領有権を主張し始めたのだとすれば、将来的に金星をめぐる国家間の争いが勃発する可能性も無視できないだろう。

 突如として再び宇宙開発のスポットライトを浴び始めた金星であるが、その探査をめぐり、すでに各国の思惑が交差し始めている。金星の生命体を最初に発見するのはやはり米国なのか、それとも長い経験を有するロシアなのか。いや、もしもすでに金星に知的生命体がいるとするならば、ロシアのプーチン大統領はすでに彼らと何らかの密約を…… と疑いたくなる事態ではあるが、いずれにしても21世紀の宇宙開発競争の新たなトピックの行方から目が離せない。

参考:「CNN」、「Business Insider」、「Sputnik News」、ほか

TOCANA編集部

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