ロシアで発見された“8億年前の女性の遺体”！ 棺を満たす謎の液体、発見者を襲う異変、当局が即回収…！

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　ロシアの炭鉱で大昔の石棺が発掘された。頑丈に封印され液体で満たされた棺の中には、まるで眠っているかのような若い女性の遺体が安置されていた。そして分析の結果、この女性の年齢はなんと8億歳であることが判明したというのだ――。

■8億歳の“チスリ姫”

　ロシア・ケメロヴォ州チスリスキー地区の炭鉱の村で1969年9月、石炭の露天掘りの最中に実に奇妙な石棺が発見され、炭鉱労働者によって掘り起こされた。

　地表から70メートルの地下に埋まっていた大理石の棺は、表面に精巧な彫刻が施された立派なものであり、頑丈に封印されていた。

　炭鉱夫たちによって棺の蓋を密閉していた周りのパテがはぎ取られると、中から奇妙なピンク色の液体が流れ出てきた。そして蓋を完全に取り外してみると、まるで眠っているかのような美しい若い女性の遺体が安置されていたのである。遺体の頭部横には25cm×10cmほどの長方形をした金属製の黒い物体が置かれていたという。

　遺体は透き通る素材の瀟洒なドレスに身を包んだスラブ系の美しい女性で、傷ひとつなく今にも目覚めて動き出してきそうなほど生き生きとしていた。女性の遺体はこの地域にちなんで「チスリ姫（Princess Tisul）」と呼ばれるようになったのだった。

　チスリ姫の一件はすぐに話題となり、村の人々が直接見物に訪れ、ほどなくして消防士、軍隊、警察が多数現場に到着した。伝染病を懸念した当局は棺に近づいてはならないと人々に命じ、棺とチスリ姫は最終的にヘリコプターで当局の施設へと運ばれていった。

　遺体のきわめて良好な保存状態が大きな謎であった。そして遺体がまとっていたドレスの素材を分析した研究者たちは困惑させられることになる。生地の組成や経年を突き止める術はなく、製造に使用された技術も今日では不明、しかし現在の技術よりもはるかに進んでいると結論付けられた。

　ピンク色の液体の成分もよくわからず、最も古い品種のタマネギとニンニクがその構成成分の一部であることがかろうじて突き止められるに留まった。

　さらに驚きであったのは、年代測定を行ったノヴォシビルスクの教授によると、この棺が埋葬されたのは少なくとも8億年前であり、恐竜が出現する何百万年も前、古生代の石炭紀のものであるというのだ。まるで眠っているかのようなチスリ姫は、なんと8億歳だったのである。

■「エイリアンの技術は私たちを永遠に若く保つ」

　ちなみに棺の発見時に現場で作業を行っていた一人は、溢れ出てきたピンク色の液体をなめてみたということだが、その1週間後に精神に異常をきたしたという。

　ほかにも作業にあたった多くの炭鉱夫とその家族が長引く体調不良を患い、亡くなった者も少なくないというのだ。採石場は1973年に閉鎖され、現在は鬱蒼とした草木に覆われている。

 
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